地下鉄に乗ろうと改札口で ポケットを探った。
あれっ?スイカ(前払い現金カード)が無い?
さっきまで乗っていたタクシーの中で病院の診察券を探すために
バッグの中や洋服の両ポケットなどをひっくり返して
ゴソゴソ物探しをしたから その時に財布に入れたかな?
バッグのどこかに入れたかな?
焦る!
が。。。
財布の中には無い!
時は朝の通勤ラッシュの真っ只中。
歩くのが遅い私より数歩前を歩いていた連れは
すでに改札を通ってホームへ行ってしまった。
早く探して追いつかないと。。。
もしかしたら タクシー?
落としたかな?
診察券を捜している時に スルッと座席に落ちたのかな?
あーーあ、ドジだねえ。相変わらず。
スイカカードには まだ1200円位残っていたのになあ。
それより何より それが無いと 切符を買うのが面倒だよ。
そんなこんなで バタバタあたふた 改札の前でやっていると 携帯電話が鳴った。
きっと連れが業を煮やして 電話かけてきたに違い無い。
もしかしたら既に乗り継ぎ駅に到着して 電車を降りてみたら私がいないのに気がついたのか?
と慌てて電話に出ると
「XXタクシーです。スイカカードを落とされましたか?」
タクシー会社から電話だった。
「今 電車に乗ろうとして カードがないのに気がついて探していたのです」
「XX駅ですね。運転手がお待ちしています」
助かったー。
失くしたと思って諦めたカードが無事に戻ってきた。
凄いなあ。日本のタクシー。
そのタクシー会社に 携帯電話番号と住所と名前が登録されいるから できることだけれど
アメリカではありえない。
アメリカでこういう状況で物を失くしたとしたら絶対に出てこない。
ありえない!
だって私の落としたスイカカードには名前が入っていなかったし
現金と同じに使えるカードだし
落ちていたことを知っているのはタクシーの運転手さん一人だし。。。
断言してしまってもいい。
アメリカではクレジットカードのようなものを落としたらすぐに使われてしまう。
戻ってくることは 99.99%ない。
良く日本へ旅行した外国人が感心するんだけど
落し物が 財布が ちゃんと届けられて手元に戻ってきたって。
この日本社会の良心 凄いね。
それを普通にできるってことが 品格ある国民ということを証明している。
今日はドジをしたおかげで この日本社会の品格を実感!
日本人としてほんとに誇りに思う。
さて、タクシーの運転手さんから カードを受け取り
慌ててホームへ降りていくと 散々に待たされて
いくつもの電車を見送ったという連れはブンブンに怒っていた。
平謝りするしかなかった私。
すんません!