三つ目の出来事
- 2015.10.26 Monday
- 14:00
その日は、いいことが無かった。
一日のうちに 次々といろんなことが持ち上がるなんて
そうあることじゃない。
でも、その日は そういう日だった。
クーラーの故障で 汗まみれで四苦八苦。
家に来てくれたお客様と食事に行こうということになり
出かけようとしているところに
この日、第三の悲劇が・・・。
「さあ、出かけましょう」とお客さんともども
家を出ようとしていたら 携帯電話が鳴った。
末娘からだった。
「車が突然動かなくなったので、どうしたらいいの?」
と娘。
「えっ??何?」
すぐには事情が飲み込めない。
だんだんに聞いてみると・・・
「走っていたら エンジンがおかしくなり
まったく加速できなくなった。
車は家から二十数キロはなれた娘のアパートと大学との中間地点で
故障した。運よく なんとか主要道路をそれて
一番近くのパーキングスペースまで なんとか車を走らせて
停めたのだけれど それ以上動かないから どうしたらいいのか?」
という。
車の故障は カリフォルニアでは命取り。
なぜなら、公共の交通機関が 無いに等しいから
車はカリフォルニアに住む人間にとって生命線といってもいい。
その車が壊れたって??
それも突然動かなくなったとは!
娘にとって車の故障は 初めてではないが
今回のように動かなくなった車をどうするかというのは 初めての経験。
こんなときは、まず、AAA(トリプルA=日本のJAF)に電話して
動かない車を 修理工場まで 牽引してもらわなくてはならない。
が、問題は 事が起こったのが 夜7時近い時刻だったこと。
昼間であれば、ディーラーのサービス(修理部門)へ持ち込めば
それでいいのだが、
「時間的にディーラーが受け入れてくれるのか?」
と、私にとっても 初めてのことで 面食らう。
娘には
「とにかく AAAに電話をかけて レッカー車を頼みなさい。
その間に ディーラーが受け入れてくれるか確かめるから」
と言って 電話を切る。
ディーラーに電話すると、
「夜8時までは オフィスに人がいるので 受け入れる」
という。
ちょっと安心する。
娘に電話して それを伝えるが、
時間はどんどん過ぎていくのに
レッカー車はまったく来る気配が無いようだった。
そうこうしているうちに、
タイムリミットの8時がどんどん近づいてくる。
「どうしよう??」と一人あせる私。
すると、娘が
「車が止まってしまっている場所の近く別の場所のディーラーに
持ち込んだほうがいいと思う」
というので
「じゃあ、自分で連絡をするように」
と伝える。
もう一度、いつものディーラーに電話をかけて
「もし8時に間に合わなかったらどうしたらいいか」
とたずねると
「8時を過ぎたら スタッフは帰ってしまうので
明日の朝、車を持ってきてくれ」
とのこと。
大変だあ!!車の行き先がない。
大慌てで娘に連絡するように言っておいた
もうひとつのディーラーにも念のため電話した。
が、こちらは 電話に人間が、出てこない。
録音の声に従って番号を押してもテープが回るだけ。
いやはや、大変なことになったと思い
大急ぎで また、娘に電話。
そのことを伝えると 彼女は、
「電話が通じて 9時までは 人がいるから
故障車を受け入れると話がついている」
という。一安心。
ということは、私が 録音の音声を相手にあせりまくっている間、
娘は 夜遅い時刻とて一人しかいないディーラーの係員と電話が通じて
事情を説明していたに違いない。
何はともあれ よかった。
そして、気がつけば8時も過ぎようとしていた。
「レッカー車は まだ到着しない」
と娘がいう。
こんな時刻に 一人で人気の無い駐車場でレッカー車を待つなど
心細いに違いない。
そこで、娘がいる場所まで 自分も出かけることに。
いくら暑いといっても暦は 秋、いつの間にか、外は真っ暗だ。
ディーラーに車を預けたら、足のない娘を連れて戻らなくては・・・。
フリーウェーに乗って20分。
娘がレッカー車を待っている場所をめがけて ひた走る。
到着すると オフィスビルの駐車場に 見慣れた車が。
そして、近くにロードサービスの牽引車がいた。
それから 車をレッカー車に乗せてもらい、
ディーラーまで運んでもらった。
とっくに営業時間が過ぎたサービスの前でどうするのかと思ったら
ディーラーの遅番の人(なのだろう)が出てきて
「時間外に車を預けるための書類に連絡先を書き込んで
専用の封筒にキーを同封して 鍵のついたボックスの中の投函しておくように」
と 教えてくれた。
「はあ、時間外でもこうすればいいわけかあ。
どうにでも、できるんだなあ。車社会だものねえ。
車の故障は、昼間だけとは限らないもんね」
と、時間外の車の故障の対処を覚えることとなった。
ほっとしたら、おなかぺこぺこ。
なんだか一日にいろいろありすぎて もう、くたくた。
そして、思い出した。
9時を過ぎているのに お夕飯まだだった。
結局、その日の夕食は 10時を過ぎてしまった。
それにしても、不幸中の幸い。
車の量が半端でない夕方のラッシュ時に
幹線道路から、この駐車場まで 車を入れることができてよかった。
フリーウェーを走っていて車が突然動かなくなったら?
命にかかわるような大事故にだって結びつく。
そんなことにならなくて 本当によかった。
お夕飯が 遅れたくらいなんともないね。
と、明るい部分を見ることしようっと。
ちなみに、その日の第一の出来事は、
午前中におまわりさんが家に来た。
詳しくは↓「おまわりさんが来た!」
http://americajijo.jugem.jp/?eid=979
そして、その日の夕方、第二の事件、
お客さんが家に到着寸前に
耐えられないほどの異常な蒸し暑さの中 エアコンが故障した。
詳しくは↓「ついてない」
http://americajijo.jugem.jp/?eid=980