秋すだれ
- 2015.09.06 Sunday
- 06:42
<モノに託して詠む>
俳句は「モノに託して詠む」のが基本です。
どこに何があるかということを述べるだけで、
たくさんの想像を広げる句になるのです。
__「これから始める俳句」神野紗希著より
モノを的確に表現できれば、そこから無限の世界が広がっていく。
「五七五では短すぎて何も表現できない」と消極的に考えるのではなく
「五七五の世界は無限だ。十七音しかないから余白は宇宙にまで
拡大して行くことができる」と考えるほうが 創造的だ。
想像の翼をどこまでのばせるか?が、俳句の面白さだ。
揺れている秘密の夢や秋すだれ (美津子)
季語 秋すだれ=九月(秋)
季節はずれになった簾がわびしげに揺れている。
その向こう側に誰かの秘密が隠れているような・・・。
秋簾(すだれ)=
日差しが強く暑い日々には、影を作って涼を呼び込んでくれた簾(すだれ)も
秋になるとそろそろ役目を終える。きちんと手入れをして納屋にしまう家もあれば
いつまでもわびしげにかけてある家もある。
(現代歳時記より)
JUGEMテーマ:川柳、俳句、短歌を作る。