銀行口座の怪

  • 2015.02.21 Saturday
  • 16:19


なんだか変なことが起こっていた。

気がついたのは 数日前のこと。

銀行から届いた先月分の明細書を確認していると

自分では覚えのない小切手の支払いが そこに載っていた。

 

だいぶ昔のことになるが、アメリカ暮らしをし始めてすぐのころ、

先輩から

「こちらの銀行は、時々間違うから 自分で確認しないといけないよ」

と、言われた。

言われて早々に銀行口座に不具合が生じた。

そのとき、いろいろなことを経験したのだが、

やはり忠告に従って 確認作業をしていてよかったなと思った。

 

それ以来、自分が振り出した小切手は、家計簿ソフトにすべて入力し

毎月の確認を怠らないようにしている。

だから、自分の振り出していない小切手はすぐにわかる。

「何だろう?」と確認するために、ネットバンキングを開いた。

最近では、便利になって 口座から支払われた小切手を

画像で確認できるシステムになっている。

そして、覚えのない支払い小切手の番号のところをクリックすると 

数秒後に なんと、まったく自分のものでない小切手の画像が現れた。

それが すべての始まりだった。

 

「えーー、どうしたの、これ??銀行も名前もまったく違うよ。

別人のものだ。明らかに違っている。

他人名義の小切手が3つ、私の口座から支払われているわ。

どうして、こんなことが起こるんだろうねえ???

それにしても、誰が見ても 間違いは明白。

最近では、スマホからでも簡単に小切手を入金できる時代だから、

何かの手違いだろうね。システム上のエラーに違いない。

銀行に言えば すぐにお金を返してくれるよね。きっと」

と、とても簡単に考えた私。

 

それは、週末のことだったので 休みが終わってから処理することに。

 

休みが終わり、別の用事で銀行の窓口へ行った。

そして、用事が終わり、そういえば、口座は違うが、

同じ銀行のことなのだからと、対応をしてくれた銀行のスタッフに

「個人口座のことなんですが 自分のものでない小切手が

そこから支払われているので、何とかしてほしい」

と、いうと、

「それは私が対応できることではないので 明細書に記載されている

1-800番のカスターマーサービスに電話をするように」

といわれて それでおしまいに。

 

そこで、家に戻ってから1-800-xxx-xxxxに電話をした。

「他人の小切手が引き落とされているのだけれど。。。云々」

すると、カスタマーサービスのお姉さんは、

銀行のシステムから間違い小切手の画像を確認し

「これは 口座番号を誰かに盗まれてしまったということなので

すぐに口座番号を変えないといけない。再度。偽の小切手を使われる

可能性があり、危ないので、すぐに対処したほうがいい。

すぐに 支店窓口に行くように」

という。

 

さあ、大変。

ぞ、ぞっ、ぞーー!恐ろしい。

口座番号を盗まれたってこと???は・・・

その口座を閉めて、新しくしないといけないわけ???

だんだん、考えていくうちに、

口座番号を変えるって、簡単に言ってくれるけど

自動引き落としも何件か そこからやっているし

夫との共同名義だから 二人で窓口に出かけないといけないってこと??

不都合大有り。不便だわア。

 

でも、一刻の猶予もならないかも。

この瞬間も、盗人が振り出した小切手が使われて

そこからお金が引き落とされてしまうかもしれない。

 

考えているより、行動だ!

やるべきことは やらないといけない。

「かくかく云々、だから、これから銀行の窓口に行こう」

と 夫に告げると、

「そんな馬鹿なことあるか?それは、銀行の手違いだろう。

他人の小切手が振り出されるなんてあってはならないミスだ。

こちらは、まったく悪いことしていないのに どうして我々が

銀行に行くのだ?理不尽だ!」

と、ぶんぶん怒りまくる。

 

そんなこと、私に言われてもねえ。私だって被害者なんだけど。。。

彼の言い分も わからないではない。

もっともだけど、自分たちの口座が狙われていることは 事実。

窓口へ行って 番号を変える手続きをしないと 危ない!

 

と、いうわけで 結局自分の身を守るため銀行に出かけて行き

口座番号を変えることに。

 

なぜ、見た目にも明らかな他人の小切手で支払いがされてしまうのか?

こんな変なことがまかり通ってしまうのか?

本来、銀行で確認されるはずの小切手の支払いのはずなのだが、

「今は 人間の目ではなくすべてが電子システムにより

作業され、処理されてしまっているのだ」

というのが 銀行の言い分。

 

いったい、何を信じたらいいの?私たち。

銀行にお金預けていても 安心できない。

「番号を盗まれないように、小切手を振り出す相手を気をつけるように」

と、銀行で言われたけど そんなことできるわけがない。

小切手とは、本来、何かの支払いに使われるもので

安全のために小切手を使うなというのは 本末転倒。

 

それにしても、これは、新手の詐欺。

一昔前は、小切手の偽造といえば、銀行名、名義人、サインのすべてを

盗んだものだったけど・・・。

 

その小切手の名義は ジョージ何がし、住所は 南カリフォルニア

我が家からそう遠くないオレンジ市となっていた。

どうせ、でたらめなんだろうなあとグーグルにその住所を入れてみると、

やっぱり、そんな住所ありゃしない。

 

みなさん、銀行から送られてくる明細書、確認してますか?

いやな世の中ですね。まったく。

自分の身は 自分で守らないといけないって 今回もしみじみ・・・。


JUGEMテーマ:気になること

ほんとに気にしてくれてるの?

  • 2015.02.17 Tuesday
  • 04:36
 去年の暮れのある晩のこと
夫のゴルフ友達3人が 我が家にやってきた。

12月も後半、冬至だと言うのに南カリフォルニアは 暖かく

最近アマゾンドットコムから買い物することを覚えた夫が 

ウェブから注文し数日前に 家に届いたばかりのファイアーピット(野外暖炉)に

まきをくべて バーベキューをしながらミニ忘年会。

 

かなりお酒も入って 会も盛り上がった頃、

話していた一人が 言葉に詰まった。

するとすかさず、ひとりが言った。

「なんか日本語がおかしかないか?」

そして、ひとしきりアメリカが長いと日本語がおかしくなるという

話で 盛り上がる。

この夫を含む仲良しのおじさんたち4人、

いつもお互いを貶めるようなジョークを ばんばん言い合う。

何を言われても誰も気にしない。

 

そして、もう一人のおじさん曰く、

「僕なんて アメリカ暮らし長いでしょ。

高校終わってからずっとアメリカなんだよね。

で、商売始めたときから お客さんは アメリカ人だけだったから

商売の日本語が分らないってか、

丁寧な言い方がどうも慣れないんだよね。

イーメールの最初に始めて会うような人にも

『何時もお世話になっております』とか書くでしょ?

そうするとね。自分は この人に会ったこともないし 

お世話になったこともないのに なんでこんなこと書くのかなあ?

って、思わず思っちゃうんだよね。

それからね。英語の挨拶ね。

How are you (doing)? (こんにちわ)ってやつね。

たとえば、ガソリンスタンドで 隣でガソリン入れてる見知らぬ人と

目が合ったとすると、How are you? (いかがですか?)って

すぐに 声掛けてくるでしょう?こっちの人って。

そういう時ね。Fine!(元気だよ!)って答えるけど 

心の中で Do you really care?(ほんとに気にかけてるの?)って

思っちゃうんだよね」

 

うふふっ、確かにねえ。

挨拶なんだから いちいちそんなこと気にしないでいいんだよ

って今は、思えるようになったけど、

私の場合は アメリカ生活を始めて数ヶ月のとき、

突然 首が回らなくなってフィジカルセラピーとかいうものに

通ったときに、切実に「その挨拶おかしかないか??」って思ったよ。

 

首が痛いから治してもらおうと病院に行っているのに

施術するセラピストのお姉さんが毎回、

“How are you today?”(こんにちわ)

って、聞いてくるから 

“I’m fine, thank you.”

って、首痛いのになんでFine(元気です)って言うんだろう、私?

と心は葛藤していた。
ご丁寧に「than you」までつけちゃって

「どうして、首が痛いってわかっているのにお元気?なんていうのさ」
って怒っていた。

 

今では、どんなに具合が悪くって病院へ行ったときも、

ドクターに How are you? って、聞かれたら

平気で Fine!って答えられるようになっちゃった。

だんだん強くなる。異文化にもまれにもまれて。

昔は、蚤の心臓だったのに、今じゃ、鋼の心臓かも。

オーマイ バレンタイン!

  • 2015.02.09 Monday
  • 05:05
 もうすぐバレンタインズデーだ。

毎年のことなんだけど、今年もやってきたのね。この日が。

 

この日に込めるアメリカ人の人たちの思い入れたるや凄い!

日本と違ってカップルがお互いの愛を形にしあう日なのだ。

いかに自分が相手を愛しているか?をどうにかして表そうとするのだから

そりゃあ、もう大騒ぎになる。

みんな、どうやって相手に喜んでもらえるかを必死で考える。

その日をいかに盛り上げるか?に命をかける。

 

ついこの間も、こんなことがあった。

まだ結婚したばかりというシニアのカップル(ご主人アメリカ人、奥様日本人)が

ととろ図書館がある

http://totorolibrary.jugem.jp/

アットハウスオフィスにやってきた。

http://at-house.com/

 

アットハウスでは、日本式の給湯器(ウォーターヒーター)

http://at-house.com/japanese-tub-heater/

深いバスタブや

http://at-house.com/deep-soaking-tub/

ウォシュレットなどを扱っている。

http://at-house.com/fresh-seat-bidets/

 

目ざとくウォシュレットを見つけたご主人が

「これをバレンタインズデーに彼女のために買いたいんだけどいくら?

うちのトイレはとても古いんだ。トイレごと変えるのか?」

などなどとても熱心に質問し始めた。

「彼女のために買いたいんだよ。日本ではこれはどこにでも着いているのに

アメリカにはないからね」

ですって。さすが、アメリカンジェントルマンだわ!!

 

そんなふうに、自然に愛情表現ができるって いいなあ。

愛情(気持ち)は 表さなくては 確かにわからないものかもしれない。

表したほうが わかりやすいし 愛情を示されて うれしくないわけはない。

「ほほえましいねえ。年をとっても ああありたいねえ」

 

ところが、自分のこととなると・・・。

アメリカ暮らし20年、いまじゃすっかり変な日本人だけど

そんなことができるかといえば 絶対無理。不可能。

長い時間をかけて捻じ曲がりまっすぐなところなどなくなっている。

「気持ちは察するもの、言わなくてもわかる」

ここだけは 日本人の心、忘れてない。

(へんなとこだけ 日本人??うーーん、難しいねえ)


<バレンタインズデー関連記事>


「バレンタインズデー協奏曲」

ニュースのお天気表示にまでハートマークが↓

http://americajijo.jugem.jp/?eid=866

 

 

「バラの花束は?(バレンタインズデー)」↓

だめよ、だめだめ!チョコなんてないわよ。

http://americajijo.jugem.jp/?eid=370

 

「なぜに男の料理?」

バレンタインズデーの過ごし方、いろいろ。↓

http://americajijo.jugem.jp/?eid=365

 

Shall We Dance?

リメイクされたてアメリカ映画になったのよね。

ちょっと前になるけど、これはバレンタインズデーのあたり映画だったいわね。

http://americajijo.jugem.jp/?eid=170

 

 

「日本と違うバレンタインズデー」

デイケアーから幼稚園、小学校の高学年あたりまでは

バレンタインズデーは、こんな風↓

http://americajijo.jugem.jp/?eid=112

 

 




JUGEMテーマ:家庭

魔の刻(とき)

  • 2015.02.08 Sunday
  • 05:27
2月、暦の上では 春だけど 寒さは厳しくまさに冬の最終章。

でも、日に日に昼の時間は延びていき
明るい気分になる。

冬将軍がやってきて どかっと雪が積もるのもこのころ。

そして、寒さが続けば 日陰には解け残った雪が・・・。
そんなまだらに残った雪のことを 斑雪(はだれゆき)という。

歳時記で3月の季語として この言葉を見つけたとき
なんとも素敵な表現だなあとすっかり気に入ってしまった。

短歌には 季語を入れる必要はないのだけれど
寒さ厳しい季節から 春になる期待をこめて 一首。


魔の刻(とき)は過ぎて行くらし春ならむ
       斑(はだれ)雪とていつかは解ける (みつこ)


JUGEMテーマ:短歌

calendar

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
<< February 2015 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM