恐るべし!中国五千年の力
- 2015.01.31 Saturday
- 16:48
先日、「中国から見た米国」という命題で勉強会があり
中国の大学で学び 日本政府のお仕事で
かの国でお仕事をされていた方が お話をしてくれた。
ちまたの中国論とはちょっと違うその見解とは???
いまどきの中国というと思い浮かぶのは、
食の安全が危うい国、コピー商品あふれる国、商売のやりにくい国、
金儲け主義、大気汚染お構いなし、人の命さえあまり問題にならない国、
日本と比べるとまだまだ遅れている国、
そして、彼らの日本に対する敵対心の強さなどなど
好印象とは程遠い。
でも、思っていた中国と実際のそれは違うみたい。
まず、GDP(国民総生産)、日本はとっくに追い抜かれている。
とにかく、そこにいる人間の数が違うのだから
一人頭は小さくとも総生産額では 日本などひとたまりもない。
国防費の額も 2015年現在、日本は、中国にとっくに抜かれていて
足元にも及ばない。
一方、米国についていえば、現在、GDPも国防費も中国の比ではない。
なんたって今のところ一番を誇っているのだが
ここ十数年の中国の成長振りがそのままに続けば
十数年後には アメリカだって中国に負けてしまうという。
あくまでも予想だが、中国政府の正式見解として信じられているという。
恐るべし中国。
あくまでも希望的観測というやつだが、
あながちうそだとは、いえないらしい。
北京オリンピックのころ、
オリンピックが終われば、そして、その後の万国博覧会が終われば、
少数多民族問題、共産主義の矛盾などが一気に噴出して
中国経済は破綻、中国は崩壊するのでは・・・
というマイナスの見方が まことしやかに流れていた。
確かに危ういなあとまったく経済のことなど知らない私でさえ
そんな風に思ったものだった。
しかし、オリンピックも無事に乗り切り、万博も終わり
いろいろ問題は出てきているようではあるが
中国は依然として年7.4パーセントといGDPの成長を続けてきている。
そして、これからも たぶん、そのくらいの成長を遂げていき
十数年後には GDPでアメリカに並ぶだろうという。
まことに恐ろしい!
その原動力は、依然として貧しい地方の若者たち。
彼らは 生活の向上を求め 都会に出稼ぎにでてくる。
わんさかわんさか雨後のたけのこのように
彼らは地方からわいて出てくるのだそうだ。
そして、働く。自分たちの生活が少しでも楽になるようにと。
それは、昭和30年代の日本だという。
日本経済を支えたあのころの若者たち、勤勉で向上心にあふれていた。
そして、何よりも圧倒的な数の差。
中国は、いわなくてもわかると思うが、大きな国なのだ。
その力たるや計り知れない。
「大きな矛盾を含んでいても 彼らの生活の向上を目指して働く
という意欲は それ以上の力で中国経済を支えていくに違いない」
のだそうだ。
こんなお話もあった。
中国の人は 日本が好きですよ。
それが証拠に こんまり=「心がときめく片付けの魔法」とか
「断捨離」などという日本の本が 中国語に翻訳されて
売り上げのトップ10に入っているのです。
日本が嫌いなら そんなことありえません。
日本への敵対関係は たぶんに政治的なものですね。
個人的には そうそう敵対心はないと思います。
なんですって。
へーー、それはちょっと安心するね。
それにしても、敵対心=政治的見解??ってのも
一掃してほしいもの。そうすれば、世界平和が現実になるのにね。
いやはや、やっぱり恐るべし、中国3千年、いや、4千年、
それどころか最近では、また増えて五千年の歴史。