お肌のための良い眠り

  • 2012.10.31 Wednesday
  • 14:45
 ついこの間まで 軽めの睡眠薬を処方してもらい

それを半分に割って 眠れないときに飲んでいた。

 

薬に頼らなくても眠れるはずだけど

夜更かしの挙句に 次の朝早く起きないといけないときなど

どうしても心配になり いらいらする。

そして、イライラの挙句にやっぱり眠れなくて

次の日がつらくなる。

それよりも 薬を飲んでころっと寝るほうがいいと

思って そうしていた。

 

しかし、そのうち 夜更かしの常習犯になり

薬でころっと寝るが続いた。

そうしたら、眠っているはず、いらいらせずに眠れているはず

と思うのに すっきりしない日々が続き

このまま行ったら 体がだめになるような 

そんな気がしてきた。

 

そこで あるとき決心した。

やめよう。寝るための薬。

 

人間は 疲れれば眠れるはず 少々つらくても

我慢だ。

 

決心した日は、眠れずに 悶々とした。

翌日は 寝不足でどろどろ。

たぶん、数時間も眠むれていなかったかもしれない。

それでも その日は 夜までお出かけした。

もう、破れかぶれ状態。

 

案の定、その後 風邪を引き ひどい目にあった。

 

しかし、それからも 薬なしの挑戦を 依然として続けた。

そうやっているうちに 薬は無くても どうにか眠れるようになった。

たまには、ざくろジュースにヴォッカなどを入れてみたり・・・。

 

薬なしの眠りは 気分的にも気持がいい。

 

気持のよい眠りにこだわるのには もうひとつの理由がある。

十分な眠りは美容にもいいらしい。

この間から読んでいる林真理子のエッセイに

「女は年を取ったら お肌を大事にしなくちゃ」

というくだりがあり、それによると

「お肌を綺麗に保とうと思ったら睡眠時間を 

きちんと取ること。それが 大人の女の自己管理」

とかなんとか、そんなふうなことが書いてあった。

 

最近 寝不足が続いて 目の周りが真っ黒だった

私はとても 反省したわけで・・・。

すぐに影響されやすい私は、夜更かしをやめよう

と決心。なるべく 早く寝床に入るをもうひとつの目標に

しているこのごろ。                          

 

年取ると 眠れなくなるのよ。

でも、質の良い眠りはやっぱり美容のためには

必要ねって再確認。

これ、基本中の基本なのにね。どうして忘れていたのだろう?

よし、今夜も 早く寝るぞ!!


JUGEMテーマ:健康

目からうろこのざくろジュース

  • 2012.10.30 Tuesday
  • 10:28
 今、ざくろが豊作で うちだけでは食べきれないほど成っている。

実のなる樹は いいねえ。楽しい。

成れば食べられるのがいい。おいしくて 実用的。

 

そう、熟すのを気長に待っている間は楽しい。

が、できたとなったら 大急ぎで収穫だ。

 

ざくろは 栄養たっぷりで 女性に良いという。

ジュースとして売っていて、お値段もかなり高い。

 

それが庭の木に鈴なりになっているのだから 何とかせねば

収穫時期は 短い。

一度に食べきれないからと 木においておくと熟れすぎてしまう。

 

食べきれないので 欲しいという人に 差し上げることにした。

しかし、ざくろは あまり人気が無い模様。

 

私も子供の頃に食べた覚えがあるが すっぱくて 種が多くて

あまり好きではなかった。

そんな私が あるひとつのヒントで

ざくろジュースに首っ丈になってしまった。


さて、その秘密とは??

 

人様に差し上げるのだから 味見くらいはしないといけない

と食べてみると、今年のざくろは いつもより甘い。

おいしい!

十分に熟しているからかな?

夏の暑さが 半端でなかったからかな??

10月になっても いつまでも暑かったからなのか??

 

これなら 合格!!


 

早速 いろんな方に声をかけた。

「ざくろ いらんかね〜〜」と。


そして、「情けは人のためならず・・・」

ある人からざくろジュースの作り方を教えてもらった。

それが目からうろこ。

そんなに簡単だったの??というもの。


まず、ざくろの実の取り方

これは フードチャンネルという料理専門番組で

やっていたが これもかなり目からうろこ。


実を包丁でカットする。熟れていれば皮は柔らかいので 簡単に割れる。



ボウルに水を張り その中で実をほぐす。

赤いジュースが飛び散らないで綺麗に取れる。

実は重たいので 沈み、あま皮は軽いので浮く。





甘皮をとり、ほぐした実を ざっと水で洗う。

ざるにあげて水を切る。


ブレンダー(ミキサー)に実を入れて ひたひたぐらいまで水を足す。



ブレンダー(ミキサー)で撹拌。



1分ほどで スイッチオフ。


濾し器で 種を取り除く。

このざるを使って種を取るって部分が なるほどというヒントだったのよね。

当たり前のことだけど 気がつかなかったなあ。



どろどろで水分の多い固形分を しっかり濾して




ジュースにお好みの砂糖を加えて 氷を入れれば出来上がり。

大人はこれにヴォッカなどを入れれば カクテルに。

アルコール入りでも アルコールなしでも おいしいよ。

レモンの絞り汁を入れて ビタミンCたっぷりのジュースを作った

というお友達も。



私は 今夜も ざくろカクテルで 健康的に 酔っ払うことにしようかな??



10月の川柳 題「楽器」

  • 2012.10.29 Monday
  • 07:41

口笛も老朽化して空気漏れ (子猫)

(口笛が 老朽化して 空気もれ) 

 

子供も頃はよく口笛を吹いたものだった。

お気に入りの音楽を口笛で口ずさむとうきうきした。

最初は うまく音が出ないけれど、

何度も何度も練習して 吹けるようになるとうれしかった。

 

が、口笛を吹くことも忘れているこのごろ、

何かの拍子に口笛を吹こうとしても思うように音が出ない。

やっていないと下手になるのは 口笛もどんな楽器も同じみたい。

おまけに 口笛も年取ったらしくて もれてくるのは音じゃなくて

空気だけとか・・・悲しい!!

 

 

オーケストラ一人下手でもOKストラ(子猫)

(チェロ緩む 音出なくても OKストラ)

 

学生時代 オーケストラで チェロを弾いた。

チェロの響き 大好きだった。

下手だったけど 大勢で一つの音楽を作るのは楽しかった。

初めて出たコンサートで 引いている途中に 

弦が緩んでびろろ〜〜んと伸びてしまった。

あせったけど 弾いているまねをして弓だけ動かしていた。

何人もで同じパートを弾いているから 一人くらい音が出なくても

大丈夫だった・・・という本当の話。

 

 

 

 

JUGEMテーマ:最近のマイブーム

林真理子 「強運な女になる」

  • 2012.10.28 Sunday
  • 10:15
 原田宗典さんの↓「東京トホホ本舗」なんていう本に

http://americajijo.jugem.jp/?eid=638

すっかり共感してしまう私は 強運とは程遠い。

 

なんたって じゃんけんも弱いし ここぞというときの根性がいまいち。

宝くじだって 買わなければ当たらないからと 

この間 買ってみたが

当たるなんてこれっぽっちも思えなかった。

注)「宝くじ 当たるわけ無かった」↓

http://americajijo.jugem.jp/?eid=424

 

パーティーなどでビンゴゲームで賞品が当たる

というような企画があったとしても いつもすかばっかり。

どうしてこんなにくじ運がないのだろうとあきれるくらいの

運の悪さといっていい。

しょぼくれているからか?蚤の心臓だからか?

運も逃げていくのだろう。

 

すっかり開き直って 「どうせ 私なんか、

くじなど当たらないのが、似合っているんだから、それでいいのよ。

当たる人もいるし 当たらない人もいる。

みんなが当たるわけじゃない」と、最初っから逃げ腰だ。

 

そんなしみったれの私が 何を思ったのか?

「強運な女」このタイトルに惹かれて 読んでみようと思った。

 

林真理子さんといえば、われわれの世代の勝ち犬ナンバーワンだ。

結婚前に 散々仕事をし もう結婚しないんじゃないの?と

思われる年齢で 理想の男とめぐり合い 

愛し合い(と林さん本人がエッセイの中で語っている)、

そして、めでたく結婚し 子供まで 生んでしまった。

すごい人だ。すごいとしか言いようが無い。

 

いったい彼女はいくつ??と調べてみたら、

年齢も ちびっとしか変わらない。

彼女 私より 相当にお姉さまだと思っていたけど

それほど変わらないのね。                   

あの強気が やはり運を引き寄せるのか?

そうかもしれない。そして、努力と実力の差だろうなあ。

 

それに引き換え、この私の体たらくはなんだ!!

なんてまたいじけに走る!

ほにゃられら〜〜と毎日を過ごしている私と彼女の間には

計り知れない距離が・・・。雲泥の差とはこのこと。

 

比べる対象にもならないけど 年が近いと思うと

ついつい・・・。

 

でも、いじけてばかりいないで 読まなきゃ。

 

まず、最初の一文で 「がっこーん」と殴られてしまった。

 

彼女が言うには、

「自分は強運な女だけれど、不運なときもある。

そういう落ち込んだときはどうするか?

そんな時、買い物や食事で紛らわせる人もいるけれど、

自分はそんなことはしない。占い師のところに行く」

のだそうだ。

「占い師は けっしてそういう時も、不運な人だとは言わず、

今はバイオリズムが悪いなどと言う言い方をして 

程なく運気は盛り返すでしょうなどというから心が晴れる」

のだという。

 

へーー、占いですか?

占いなんて まったく信じられない私。

が、まったくやらないかといえば、そうでもなく

雑誌の星座占いやら週刊誌のクイズ形式の占いやらには

ちょっと興味があるかな??

そうそう、何年も前のことになるけど

大江戸温泉に行ったとき 手相を見てもらったかな?

この程度だ。この程度はみんな普通にやっているよね。

 

運勢を占うなんてことができるわけが無いと私は思っている。

そのときのほんの一瞬の何かで 運命は変わるのだ。

私は、ただ、今日を生きる。それしかない。

 

でも、これを見て気が変わった。

運気が悪いときに 占ってもらって元気を出すっていう

方法があるとは 今まで気がつかなかった。

へこんでないで ポジティブに。今度行ってみようかな?

アメリカにも よく当たるという日本の占い師が居るという。

やってみるのも悪くないかも。なーーんてね。

 

それにしても、読んでいくうちに 分ったことがある。

作者の林真理子さんは どうやら私とは間逆の方のようである。

あーーあ、だからやっぱりこの差が生まれるのね。


ジャズ喫茶のジレンマ

  • 2012.10.27 Saturday
  • 14:15
 「東京トホホ本舗」は、ととろ図書館の本である。

1月に 図書館を再び始めたとき

本を整理していたら 出てきた。

タイトルが面白いので読んでみた。

 

1つが3ページから4ページの短いエッセイが59個。

すべて原田宗典さんのトホホな出来事がつづられている。

 

作者の原田さんは 私より少し若いが

ほとんど同世代といってもいい。

そのせいなのか?感覚が 似ていてびっくりする。

昔のトホホ物語など 共通のものが たくさんある。

彼のエッセイを読んで なるほどねえ。そうなんだよねえ。

といちいちうなづいてしまう。

 

その中で 特に心に 「かっきん!」と響いたのが

「ジャズ喫茶のオキテ」なる一文。

 

その昔 吉祥寺に住んでいた私である。

原田さんがその街のジャズ喫茶へ出かけていって 

原稿のげらのチェックをするというので

まず文句なしに 最初の「かっきん」が入った。

 

そうそう あの街には ジャズ喫茶が似合う。

というか 今はだいぶ減ってしまっている様子なので

ジャズ喫茶が似合ったとしたほうがいいのかもしれない。

 

よく行ったなあ。ジャズ喫茶。

 

仲間と集まって 同人誌「いなかっぺ」の原稿を書いたり

アルバイト先「週刊きちじょうじ」の原稿を書いたり

よくもまあたむろったものだ。

また行ってみたいなあ。

 

「ジャズ喫茶の必須アイテムは タバコと文庫本だ」

と原田さんは言う。確かにね。そうだった。

ちょっと待てよ。ここで問題発生。

アメリカ、特に南カリフォルニアは 公共の場所での喫煙が 

禁じられている。

だめだよ。

日本に帰ったとき 一番困るのが 食事中の他人の喫煙という最近の私。

せっかくのおいしい食事が タバコのにおいで台無しになる。

一年に数日間しか日本で暮らせないというのに、

おいしい日本のご飯にありつけるのは そのときだけだっていうのに、

タバコを近くで吸われたら 煙たくってそこに居るのも苦痛だ。

あれがねえ。絶えられないのね。このごろ。

ご飯を食べないとしても 喫茶店でお茶を飲むだけでも

そこにほにょにょ〜んとタバコがにおってきたら

耐えられない。

 

せっかくのジャズ喫茶には、禁煙コーナーなんて

期待しちゃいけない。というか おきて破りでしょうね。

ジャズ喫茶の禁煙なんて・・・。

 

あーーあ、「かっきん!」と心に響いたジャズ喫茶だったのに、

行かれないなあ。


「東京トホホ本舗」については ↓

http://americajijo.jugem.jp/?eid=349


JUGEMテーマ:気になること

ハロウィーンのキャラクターたち

  • 2012.10.26 Friday
  • 12:39
 アメリカでは、10月に入ると、

街中が、ハロウィンの飾りつけをはじめる。

商店のウィンドウや、幼稚園のお教室、家の中など。

簡単に言うと、クリスマスの飾りつけの色違いというか?


 

 

最近、日本でも 盛んになっているようだけど

クリスマスの普及率に比べたら まだまだかな?

 

 

アメリカでは、10月にはいると、街は、ハロウィン気分一色になる。

我が家の周りにも、あちこちにパンプキンパッチと呼ばれる

ハロウィン用のオレンジ色のかぼちゃを売る出店ができる。

 

それは、どのようなものかというと・・・

 

普段は何もない道路の角の空き地に、突然、四角い囲いができ、

掘建て小屋が出現する。

そこで、農家の人達が、ごろごろと地面の上にかぼちゃを並べ、

大小さまざまなおおきさのオレンジ色のかぼちゃを、売る。


 

そのかぼちゃを何に使うのかというと・・・。

中の種をくりぬいて、恐ろしい顔を切り抜き、

かぼちゃのランタン(ジャックオーランタン)を作る。

 

それらは、31日までは、部屋の中や玄関周りに飾られる。

本番は、31日の夜。

 

その中にろうそくを入れ、火を灯し、玄関先に置く。

最近では、くりぬかずに、かぼちゃの表面に顔を書く人達もいる。

授業として、このランタン作りをする学校(小学校)もある。

 

 

<ハロウィンにおなじみのキャラクターたち> 


以下 1996年版 IFCInternational Friendship Circle)の教科書より 

訳 Mitsuko Takagi

 

<ハロウィーン用語・迷信など>

 

Black Cats=黒猫

大昔の人々は 猫は魔女の変装した姿だと思っていた。夜になると

多くの猫が真っ黒に見えるためハロウィーン猫をたぶん黒だと思い

込んでいるのだ。

 

Toads=ヒキガエル

ヒキガエルもまた魔女につながっている。ヒキガエルを襲うと動物

たちが病気にかかることから人々はヒキガエルを有毒だと信じていた。

さらに、事実ではないのに、人々はヒキガエルがいぼの原因だと信じ

込んでいた。


 


Costumes=衣装

今日のコスチュームは、人々が動物の皮膚や頭で着飾っていたドルイド

僧(ケルト人の僧侶)の儀式にまでさかのぼると考えられる。

 

Bats=こうもり

中世、何百年も前に、人々はこうもりと魔女がどちらも夜に出没し、

日中消えてしまうことから、2つを結び付けていた。さらに人々は、

こうもりが夜であるにもかかわらずどこにも衝突することなく何とも

ぶつからないで飛べるという事実を不思議がっていた。

 

Witches=魔女

魔女は魔法を使いまじないをかける人々であると考えられていた。

彼らは悪魔と友好関係にあり邪悪そのものだった。ハロウィーンの夜は

彼らの一番好きな夜だった。

 

Ghosts=幽霊

死人の魂がハロウィーンの夜によみがえるという古代の信仰があった。

 

Brooms=箒

何百年も前、箒は魔女の乗り物だと信じられていた。

 

Owls=ふくろう

彼らの騒々しい声と夜に出没する習性からふくろうは夜になると魔女に

なると信じられていた。

 

Jack-olanterns=ジャックオーランタン

何年もの間、ジャックオーランタンはハロウィーンの夜をともして

きた。ジャックオーランタンは古いアイルランドの物語で、悪魔に

たぶらかされたジャックという名の一人の男に因んでいる。

その物語とは、「ジャックは死んでも天国へ行けなかった。そして、

地獄に行ったとき、悪魔は地獄にさえも彼を入れなかった。今でも

ジャックはランタンを掲げながら、安息の場所を探し、地上を歩き

回っている」というものである。


 

ハロウィーン、気合入ってる!

  • 2012.10.25 Thursday
  • 12:27
 ハロウィーンまで 一週間。いよいよ 迫ってきた。

今年は ととろ図書館
「ハロウィーンパーティーをしよう」
と計画している。

それらしく 図書館を飾りつけしなくっちゃ。

で、出かけていったのが 家に近くのここ「パーティーシティー」↓



いつでも どんなパーティーでも、パーティーグッズが各種取り揃えられていて
「さすが、アメリカだなあ!!」と皆 一様に感心してしまうに違いない。


店に入ると 店内は やっぱりハロウィーングッズが。

ハロウィーンのときは お家の庭が 墓場になったり
家の中がお化け屋敷になったり・・・ 

だから そんなときに白い霧を発生させる装置↓

スモーク


コスチュームもより取り見取り 番号と自分のサイズを言えば
お店の人が 出してきてくれる。

試着もできるよ。↓




女の子のコスチューム人気ナンバーワンは やっぱりフェアリー(妖精)や
プリンセス、あこがれるよね。やっぱり。


デコレーションに使うおどろおどろしい人形や蜘蛛やどくろなど↓


グッズ



蜘蛛の巣などを買い求め、さあ、オフィスのデコレーションだ。




お店の給湯器にも 蜘蛛の巣が・・・
はげたかも止まっているよ。↓



帰還兵の気分

  • 2012.10.24 Wednesday
  • 12:11

2005年 4月  記__

姉から妹へのお誕生日祝いは なんと空から落下することだった。

その1、「スカッとスカイダイビング」

http://americajijo.jugem.jp/?eid=632 


いよいよ完結編・・・

その4「帰還した兵士の気分」
 

仲良し姉妹(???)のわが娘たち、スタッフ不足のため

あわや別々に飛ぶ運命か?と思われたが、やっともう一人の

撮影スタッフが見つかり一緒に飛べることに。

 

富士山の高さから飛び降りる一世一代の大冒険を

DVDに収める撮影スタッフはマンツーマン。

考えてみれば当たり前。別々に大空に飛び出した人間の映像を

一人で捕らえるなんて、できっこない。

 

初心者でも安心して飛べるTandem(タンデム)ダイビングは、

亀の甲羅のように背中にインストラクターをつけて飛ぶ。

そして、さらに撮影スタッフがもう一人。

 

タンデムダイビング約200ドル、DVD100ドル、一人合計300ドル。 

「高い!」と思ったが、一人の人間が飛ぶのに2人のスタッフが

くっついて飛ぶわけだからそのくらいは払って当然かあと納得する。

 

スタッフがそろったところで場所を移動。 

最初見たあのぼろ飛行機の方へ。やっぱり、それで飛ぶらしい。

ほんとにだいじょうぶかな?

 

飛行機の手前で、やっと、実際の飛行訓練が始まる。

よく見れば、それは、飛行機の一部分。

ぱっくりと口を開けている搭乗口は、飛び降りるための穴。

 

腕にはそれぞれに高度計。5500フィート(1650メートル)で

パラシュートを開くための紐を引っ張るようにと何度も支持される。


順番に練習。ひとしきりその穴を出たり入ったり、

飛び降り方のチェック。その様子をさりげなくカメラが追う。

 

練習が終わるころには飛行機もすっかりスタンバイ。

エンジン音も快調にダイバーたちが乗り込むのを待つ。

どうやら今日飛び降りるのは2人だけ?

と思っていると慣れた感じのスカイダイバー3人も

乗り込んで いよいよ出発。

 

取り残される私は、いったいどこにいたらいいのだろう、

とたずねると長女のインストラクターが

「このあたりで待っていていいですよ。

最初に他の3人が飛び降りて、その後緑色の

パラシュートで降りてくるから」と言い残して飛行機へ。

 

「お母さん、行ってくるから」と長女が私にハグをする。

いよいよ、危険を感じているのかな? 

次女は、「行ってくるね。もし何かあっても本望だから」

と元気いっぱい。


彼女たちとは正反対に、「もう、こんなことしなくたって」

と、2人を見送る茫然自失状態の私。

 

飛び立つ飛行機のおなかにはやっぱりぱっくりと

口を開けたままの扉が。

もしかして開たままで飛んでいくのかしら?

と見ていると、プラスチック製なのだろうか

強化ガラスなのだろうか、透明なカバーが閉められた。

ということは、外を見ながら飛ぶわけ?思い切り怖そう!

 

そうこうしているうちに、大事な娘たちを乗せた

おんぼろプロペラ飛行機はその小さな飛行場の端まで

移動すると一気に加速。風が強い。

強風にあおられてふらふらしながら飛び立つ。

後で聞いたら、その日の風速は 飛行機が飛び立てる

ぎりぎりの強さだったとか。もう、重ね重ね危ない。

 

空にはところどころ雲が。 

飛行機は、雲の中に入ったらしくすぐに視界から消える。

地上ではグライダーを引いたさらに小型の飛行機が、続いて離陸。

小型だし、後ろに大きな荷物を引っ張っているし、

これまた強風にあおられてもっとふらふらしながらも空へ。

爆音を響かせて徐々に高度を上げていく。

 

それからしばらく馬鹿のように空を見上げているだけの私。

高度3200メートルまであがるのにどのくらいかかるのだろう?

想像もつかない。いったいいつになったら彼らは

降りてくるのだろう?ここで待っていてよかったのだろうか?

ほんとに彼らはこの場所に降りてくるのだろうか?

と心配になる。が、待つより仕方がない。

 

何分経っただろうか?多分15分後くらい。

上空に小さなパラシュートの影。

おーーおーー、無事に降りてくる。

だんだん、大きくなる影。よく見ると一人で飛んでいる。

ということは、娘ではない。 

そういえば、他にも3人が同乗していたっけ。 

4番目にカメラマンらしき影を発見。

その次に、やっとタンデムらしい影が見える。

どうやら無事にパラシュートが開き

地面に激突することは免れるらしい。とにかくよかった。

 

着地と同時に強風にあおられて倒れる長女のチーム。

大丈夫かな?が、なんとかパラシュートを切り離し

インストラクターと握手。

 

次女は?・・・なかなか降りてこない。

しばらくして、空の真ん中に彼女の影を発見。

だいぶのんびりと空中散歩を楽しんでいる様子。

最後に、地上で待っているスタッフにがっちり受け止められて

スムーズな着地。

パラシュートをはずしてもらい彼女もインストラクターと握手。

 

先に着地した長女が次女に駆け寄ってハグ。

かなかな感動じゃんと遠くで待つ私。

 

2人並んで無事帰還。

「この瞬間、まるで映画のインディペンデンスデーで

攻めてきた宇宙人から地球を守った帰還兵士の気分だった」

と長女の言。 見れば、長女は泣いている。

そんなに怖かったの?言いだしっぺは彼女なのに、

と思ったら、「感動して涙が出た」のだという。

 

数十分後、その場で編集した2人のDVDの映像を

その場で見ることができた。 

なんとも不安そうな長女、

対照的にいつもカメラ目線で笑っている次女、

対照的な二人の様子に大笑い。

 

帰りの車の中でもいろいろ思い出し笑い。 

「鼻水が 顔に張り付いて 顔を這い登ってきたんだよ」

と、鼻水をすする次女。

落下速度は 重力と同じだから 鼻水が先に落ちないのも

理論上では 納得するが・・・。不思議な世界だね。

フリーフォール。

 

家に戻ってからまたも再現ビデオを見て

お父さんに報告しながら もう一度大笑い。

2人の解説つきで 地上にいながらにして

すっかりタンデムダイビングを体験した私。

疑似体験ってやつですか?

 

「その日に生まれ変わったと思ってまたがんばるんだ!!」

と姉妹で誓ったと長女。確かに 二人とも命を懸けて 空を飛んだね。

 

じゃあ、私は、立派に成長した2人の娘を再び授かったわけだ。

育てる苦労もなしにこんないい子たちを一度にもてるなんて、

なんて幸せ!! 

何事もなく無事に2人が帰ってきてくれてほんとによかった。

 めでたし!めでたし!


詳しくは、トレーニングビデオ、アニメーションで↓

http://www.skydiveelsinore.com/jumpstart/tandem.html 

スカイダイビングの様子 Yutabeより

http://www.youtube.com/watch?v=2T7BxM9cH_A

えっ、二人で飛べない??

  • 2012.10.23 Tuesday
  • 12:05
 20054月記___

 

姉から妹へのお誕生日のプレゼントでスカイダイビングを

するという娘たちに付き添っていったときのお話

ちなみに、その1とその2は・・・ 

その1、「スカッとスカイダイビング」

http://americajijo.jugem.jp/?eid=632 

その2、「空を翔る、命もかけるスカイダイビング」

http://americajijo.jugem.jp/?eid=633

 

では、その3 「別々に飛ぶの?」

 

飛行スーツ(ジャンプスーツ)を着た30代と

おぼしき男性が 長女に近づいてきて

一緒に飛ぶインストラクターだと自己紹介。

娘たちも挨拶を返す。

彼が、「ビデオ撮影をするスタッフが一人しか

いないので2人は別々に飛ぶことになる」

と娘たちに説明。

 

「えーーっ!それは無いでしょう??」

最初からすっかり一緒に飛ぶと決め込んでいる二人。

すでにビデオ代115ドルなりは、支払っている。

「一人ずつ飛ぶなんて そんなばかな。聞いてないよ」

なんたって、お姉ちゃんから妹への誕生日のプレゼント

ということで2人が一緒に飛ぶことに意味がある。

 

「別々に飛ぶならビデオはいらない」

2人が答えると、それはたいへんとばかりに、

「なんとかカメラマンを 調達するからちょっと待って」

と、彼は去った。

 

待たされている間、あたりを見回すとアクロバットダイビングの

チームなのだろうか、6人ほどのグループでスケートボードの

ようなものの上に腹ばいになりフォーメーションの練習をしている。

中に女性も混じっている。

 

暇なので、夫に電話することに。

私「これからいよいよ2人が飛ぶんだよ」

夫「お前も飛ばないの?」

私「えーー!何いってんの?怖いから飛ばない」

夫「そんなこといわずに、自分で飛ばなきゃ、記事書けないだろう」

私「そうね。飛びたい気もするけど・・・」

おいおい、他人事と思って無責任なことをいってくれるなあ。

私を殺す気かい???それにしても、なんてやつなんだろう?

娘たちの心配をするどころか妻までも飛ばせようとするなんて!

 

手持ち無沙汰に待っている私たちに別の男性(20代かな?)が、

話しかけてくる。我々が日本人とわかると日本のどこから

きたかを知りたがるので、日本に来たことがあるのかと

たずねると彼は山口県岩国の基地にいたとの答え。

沖縄にも行ったことがあり、沖縄はいいところだという。

 

こちらで日本を知っている人の多くが、軍隊として

日本のアメリカ軍基地に駐屯した経験を持つ人だ。

彼もそのうちの一人。こういう人たちは、こちらが日本人だと

わかるとやけに人懐っこく話しかけてくる。

 

彼の場合、余りにも熱心に話しかけてくるので

一緒に飛んでくれるスタッフの一人なのかと勘違いしそうになる。

が、彼はまったく娘たちのダイビングとは無関係。

そこには、何を待っているのか、何をする人たちなのか

分からない人たちが数十人幾組かのグループに分かれて

たむろしている。

 

しばらくするとまた別の男性3名がやってくる。

一人はやけに陽気な兄ちゃん。彼はカメラマンとして

飛ぶと自己紹介。

 

二人目は、飛行スーツなし=半そでTシャツに

普通のズボンというくだけた雰囲気のお兄ちゃん。

彼こそが次女の背中にくっついて飛んでくれる

タンデムのインストラクターだと判明。

プラスもう一人、急遽雇われたらしいカメラマン。

彼はカメラを構えながら、これで撮るからねと

次女にデモンストレーション。

 

お互いに挨拶をし終わると、近くのトレーラーの一室で

飛行服(ジャンプスーツ)に着替えるようにいわれる2人。

それぞれが自分のサイズのつなぎ服を選び、洋服の上から

着込む。そして、パラシュートとタンデムで飛んでくれる

インストラクターと自分を繋ぐための金具がついたベルトを

体に着ける。さらに、ゴーグル付きの帽子をかぶれば、

見た目は立派なスカイダイバーの出来上がり。

 

おっと!このゴーグル付きの帽子がちょっとコミカル。

頭にぴったり張り付くので、

丸顔の娘たちは、ますますまん丸に。まるで卵みたい。

ちょっとこっけいな姿。3人でひとしきり笑う。

しばし、命をかけたイベントだということを忘れるひと時。

 

2人の御召かえも無事終わり、再び外に出る。

早速ビデオ撮影が 開始される。

 

カメラマン、

「飛ぶ覚悟は出来ている?今日は何か特別な理由で

ダイビングをするの?」

長女

「妹の誕生日だからなの」

カメラマン

「飛ぶ前に何か一言、いいたいことは?」

次女、

「もし、私が落ちて死んでも、元気に生きてよね」

 

隣でそれを聞いて、この子ったら本気で死ぬつもりで

いるのかしら?と、またしてもこのイベントの危険を

思い出す基本的能天気天然のんきものの私。

 

そういえば、さっき待っているときに

彼女はボーイフレンドの携帯に電話をして

同じメッセージを残していたっけ。

「私が死んでも 生きてよね」だって。 

つづく

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空を翔る 命を賭けるスカイダイビング

  • 2012.10.22 Monday
  • 14:53



の続きは・・・

____以下 2005年 4月記___


 娘たちが2人そろってスカイダイビングに挑戦するという。

そんな危ないことをする彼らの気持ちがわからない。

 

好奇心も手伝って彼らが飛ぶところを見にいくことに。

次女に「せっかく行くんだから、お母さんも飛べば?」

と誘われたが・・・。

 

その小さな飛行場は、Elisinore湖の近くにあった。

飛行場だというのにちっとも物々しくない。

古ぼけたオフィスの居並ぶ一角にスカイダイビングの文字。

どうやらそこらしいと道を曲がる。

「今日の目的地はここかな?」と見回すと、

案内の矢印のひとつにフィーストジャンパーの文字。

 

列車のトレーラーのような箱型の簡単な建物のひとつが

どうやらオフィスらしいとわかる。

 

パーキングは、その奥。小石がしいてあるただの空き地に

板を嵌め込んで線をつけてあるだけという簡単なもの。

舗装はしていない。

駐車場のすぐ脇に、スクラップに近いようなおんぼろ小型飛行機が

置いてある。まさか、これで飛ぶわけ?

 

車を停め、降りる。

外へ出るとかなり風が強くて肌寒い。

「次は、どこへいけばいいのかな?」

周りに人はいない。殺風景だ。

 

正真正銘の初挑戦。

先ほど見つけた「First Jumper」の矢印に沿って行く。

それにしても、全体がしーんとしている。

地味な場所だ。華々しいところなどなにもない。

それらしいトレーラーの一室へ。

 

ドアを開けると受付カウンター。

若いスタッフが3名机に向かっている。

 

車を先に降りた長女が書類をもらって手続きを始めている。

次女が、まだ、しつこく「飛べば」と誘う。

 

が、私の分の予約は取っていない。

もし予約なしでOKであっても、

一番の心配は、上がってから

最後の最後で飛べなかったなんてことになりそうだ。


現実的考察とやってみたい思いが交錯する。

次女があまりにも何度も言うので、微妙に心は揺れるが・・・。

 

書類は今回のダイビングに関する同意書。

箇条書きになにやらいろんなことが書いてあり、

同意する、しない、とマークをつけていく。

 

書類を渡された後、すぐに隣の部屋へ行くように言われる。

簡単なインストラクションビデオを見ることに。

このビデオ、初心者向け飛び方のハウツービデオかと

思ったら、だいぶ違った。

 

ビデオには、まず、この会社のオーナーが登場。

スカイダイビングが如何に危険なものであるかを

くどいくらいに説明する。

怪我をすることもあれば命を落とすこともある。

万が一、怪我をしても治療費を保険会社は

支払わないかもしれないなど・・・。

 

なんとも恐ろしい内容だ。

 

「えーー!そんなに怖いわけ???」

ビデオを見ながら、長女や次女と顔を見合わせる。

あんなに張り切っていた2人なのに心なし顔が

引きつっている。

このままビデオが終わっていたら即、

「ダイビングなんてとんでもない。やーめた!」

と帰るところだが・・・そうは問屋が卸さない。

危険だ、とんでもなく危険だと説明していたすぐ後に

軽快な音楽とともに 楽しそうなダイビングの映像が始まる。

 

それを見ればまた心が揺れる。

続きビデオを見ていると再びこんな楽しいことは

この世にないと思わせられてしまう。

娘たちの顔にまたしても 

大冒険に対する期待とわくわく感が戻る。

 

見終わり、受付へ。

 

スタッフが書類のすべての項目を最後の3行を残して

書き込んだかどうかをチェック。

それ以外の書き込んでない部分が見つかると

書き込みを促され、それも無事に終わるとスタッフが

やにわにビデオカメラを構え

「最後の部分を声に出して読んでから

サイン(署名)をしてください」

と言う。えーー!ビデオで録画???

と思いつつ、長女からその最後の部分を読み始める。

 

「私は、このスカイダイビングをするにあたって

誰にも強制されていません。自分の自由意志で

飛ぶことを決めました。いかなる事態になっても

この会社を訴えたりはいたしません。誰のだれべえ」

 

ご丁寧に一人ずつビデオを撮られる。

「やっぱり、危険なんだなあ。なんともアメリカらしい。

もし、死んでも訴訟なんぞ出来ないように 証拠を取るわけね」

と変な納得の仕方をする。

この時点で、私は、すっかりやる気を失って

見学に専念することを 決める。

 

費用は、一人が180ドル(現金払い10ドル引き)と

ダイビングのビデオ撮影代を110ドルなり。

 

支払いが済むといよいよ飛ぶための準備に。

「あそこへ行ってください。飛行スタッフが

ご案内しますから」と言われた方へ移動。

 

そういえば、テメキュラに越していった友達の家は

この近くのはず と思い出し、電話を掛ける。

 

私「今ね。Lake Elisinoreにいるの。娘たちが

スカイダイビングをするからってついてきたの。

ここはあなたのお家のすぐ近くでしょう?」

 

友人「えーー、スカイダイビング?危ないわよ。

先週、パラシュートが開かなくて死んだわよ」

とあっさりいってくれる。

 

私「でも、彼らはタンデムとかいうインストラクターを

背中につけて亀のように2人で飛ぶのよ。大丈夫なんじゃない?」

 

友人「そのタンデムでインストラクターと一緒に

死んじゃったのよ」

 

私「ひえーー!さっき見たあの恐ろしいビデオの

前半の部分はやっぱりうそじゃなかったんだ」

と、ぞーーとする。

 

それを聞いて、大事な娘を死なせては大変、

これは止めねば!と

「ねえ、先週、落ちて死んだ人がいるんだってよ」

と娘たちに言うと

「そんなこと、いまさらいわないでよ。

普通、飛ぶ前にそんなこというかなあ?」

と非難のお言葉。

 

やっぱりね。そんなことで怖気づいてやめるような

娘たちでないことぐらい親の私が一番よく知っていた

はずなのに・・・。まあもしものことがあったら、

そばにいてやることぐらいは出来るかも・・・。

そのときはそのときだわ、とすっかり居直る。

でも、内心はどきどき。

 

別棟のトレーラーハウスの前の空き地に

飛行スタッフらしき人たちが 溜まっている。

飛行スーツ(ジャンプスーツ)を着た一人が

長女に近づいてきて、

今から一緒に飛ぶインストラクターだと挨拶。


続く

「えっ、一緒に飛べないの?」↓

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