亡父(ちち)を想う詩

  • 2010.11.18 Thursday
  • 16:07

先月、父が突然亡くなりました。
数ヶ月前、今年の夏に日本に帰ったときには 
いつもと変わらず元気だったのに・・・。

年とともにますます頑固になっていく父には
少なからず閉口していて
ぼけたら どんなに大変なことになるだろうと
恐々としていたのですが、
そんな心配をよそに あっという間に逝ってしまいました。

父危篤秋の青空にじむなり(Mitsuko)
(亡父(ちち)想い秋の青空にじむなり)

 

あまりに突然で びっくりし 父が亡くなったことが

今でも信じられないので、まだ、あまり涙も出ません。

さすがに一人でアメリカに帰る日、成田エクスプレスから

見えた秋晴れの空と晩秋の景色が 涙で少し曇りました。

 

 

母の背や小さく丸く秋の午後(Mitsuko)

 

年々小さくなる母が ますます頼りなげでした。

アメリカと日本、電話もいつでもつながり、

電子メールも便利ですし それほど距離があるとは思いません。

が、こんなとき 近くにいてやりたくてもできないのがもどかしいです。

 

 

一人酒旅立つ空は秋晴れぞ(Mitusko)

 

いつも日本への行き帰りは娘と一緒です。

考えてみると成田から一人で飛行機に乗るのは 

初めてでした。

お昼を食べようとレストラン街をうろうろし 

元気を出そうとおすしを食べることにしました。

手持ち無沙汰に日本酒を頼んで一人お酒を飲みました。

 

 

ぽっくり寺の願い叶うや秋の暮れ(Mitsuko)

 

亡き父の願いは 苦しまず 介護も無く 

楽に逝くことでした。

畑に 鹿よけのくいを打ちながら倒れたという父は 

さぞ本望だったでしょう。

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