突然 健康フリークになってしまったわけ

  • 2010.10.15 Friday
  • 01:05

最近、日曜日の朝は、我が家の近くで開かれるファーマーズマーケットに

通っている。

ファーマーズマーケットといえば、

オーガニック食品、手作り、もぎたて新鮮野菜。


が、今までは、特に健康食品にこだわりがあるわけでもなかったし、

あまり興味が無かった。

露天のマーケットに並んでいるのは、外見がへんちくりんな野菜で、

現金でしか買えないし、大騒ぎをして出かけるほどでは無いと思っていた。


それに「ヘンリーズ」というオーガニック食品を扱っているスーパーが

すぐ近くにあるので、そんなものいつでも手に入ると思っていたのだ。


それが、なぜかこのヶ月の間に、この日曜日の朝市は 私の中で 

どうしても行かなくてはならない場所になってしまった。

なぜ 急に健康フリークと化して朝市に走るのかといえば、

その発端は、我が娘である。


何を思ったのか我が家のティーンエイジャー、

夏休みのある日、突然 「お肉は食べないから」と宣言した。

理由は、「インターネットで牛が殺されるところを見てしまった。

かわいそうだから」という。ユーチューブというフリーの映像サイトで

それを見てしまったという。


彼女、数年前にも一度同じようなことを言い放ち、

ちょっとの間 肉絶ちをしたことがあった。

が、1週間もたたないうちにギブアップ。

なんとも短いベジタリアン宣言だった。


・・・という経験もあるので「栄養は十分に足りているし、

どちらかといえばぽっちゃりしているのだから、心配なし。

しばらくやるのもよろしい」と考えた。

「ふーん、やってみれば。でも、お肉食べないからといって

特別に貴方のためにお料理はしないからね。

お肉料理も普通に作るからね。食べたくないなら食べなくてもいいよ」

というと、

「いいよ。自分の食べるものは、自分で作るから」

という。彼女の場合、肉が何よりも好きなのだから 

そんなに続くはずが無いだろうと私は高をくくった。

が、今回ばかりは母の感は外れたようだ。それからかれこれ3ヶ月、

彼女は、肉といわれる固形物を一切食べていない。

敵はかなり手ごわいようである。


というわけで、一家の台所を預かる母としては、

肉を食べないという彼女にまったく振り回されないわけには行かない。

最初は、近くの健康食品スーパーであるヘンリーズでの買い物に

付き合わされるはめに。その店はナッツ類の量り売りをしている。

朝はシリアルにナッツを入れて食べるというので 

塩味のついていない量り売りのナッツを買いに

一週間に一度はその店へ通うことになった。


その次が、ファーマーズマーケットだった。

7月のはじめの日曜日、

「ファーマーズマーケットに行ってみようよ」

と娘が言った。

そういわれて、思い出した。去年の今頃だったと思うが、たまたまそこで

巨峰(ぶどう)を買って食べたら かなりおいしかった。

高かったけれど・・・。

「あのぶどうを もう一度食べたいな」

と軽い気持ちで出かけたのだった。

すると今回は、そこでドイツのパンに出会ってしまった。

ドイツ人の奥さんの手作りだというドライフルーツ入りのパンが

なんともおいしかった。翌週もそのパンがほしくて出かけた。

そして、その次は、ハマスとピタパンだった。

近所のお店で買うハマスもピタパンもそれほどおいしいものに

あたったことが無い。が、そこのものは何か一味違うのだ。

次はイチゴだった。それは、これがカリフォルニアのイチゴかと思うほど

甘くておいしいのだ。そして、野菜。ねぎを買ったら新鮮さが違った。


というわけで、毎回次々においしいものを発見。

通えば通うだけそこで買う野菜は新鮮で、果物たちは甘く、

ほかでは手に入らないと気づかされる。

特にお気に入りは、日本のきゅうり、やわらかくて甘い。

日本のナス、実がしまっていて 甘く新鮮。

セロリ、みずみずしくやわらかく香りがいい。

トマト、十分に熟れてから収穫しているので甘みが抜群だ。

果物は 店ごとに味見ができるので これがあたりと思われるものが買える。

最近は白桃がおいしい。

サツマイモも大根もスーパーで買うものと比較できないほどのおいしさだ。


というわけで、以来すっかりファーマーズマーケットのとりこになってしまった。


極めつけは、数週間前のこと、

「一週間に一度しかない機会を逃してはいけない」

早起きをしてとにかく必要な野菜だけを買いに行くということまで

しでかしてしまった。いつもは日曜日のこととて、のんびり起きて

支度が出来次第に出かけていたのだが、その日は、忙しくて午前中に

買い物に出かける時間が無かったのだ。

これは、のんき母さんとしては、すごいことである。


それにしても、肉を食べなくなった娘の健康フリークぶりは、

かなりのものがある。肉を食べないばかりでなく、この間まで、

「玄米なんて大嫌い。白米しか食べられない」

といっていたのに、お米は、100%の玄米、パンは黒パン、

そして、果物、野菜は率先して食べ、蛋白源は、ナッツ類、ヨーグルト、

チーズ、納豆、豆腐で補う。すごい変わりようだ。

炒め物に使う油もどこで調べたのかカノラ(アブラ菜)オイルがいい

と言い張って、それしか使わない。

その徹底した態度に健康志向とは程遠いいい加減の極地、

何事にもお気楽な私は、「そこまでやるの??」と、たじたじだ。


今では、頑固な彼女に合わせてご飯は玄米、食卓に登る食事も魚中心、

肉は極力使わないという有様だ。それに、我が家の場合、お父さんも

魚大好きなので問題なし。自分は???お肉大好きだけれど、

食べてくれる人がいるから食事を作るわけなので

食べないといわれるとだんだんに肉料理を作らなくなるらしい。


ひとついえることは、こんな風に選んで食べられるというのは 贅沢のきわみ。

それにしても、娘のこの頑固な性格 いったい誰似なのだろう??

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