きらきらきらり

  • 2006.12.10 Sunday
  • 03:47
12月、アメリカは ホリデーシーズン真っ盛り。

ラジオからはクリスマスソング、
レストランやデパートなどのお店はもちろんのこと、
住宅街でも
家の外も中も目いっぱいのクリスマスデコレーションが
施されているのを見ることができる。

電飾ぎらぎらで お菓子の家のようになってしまう家が
あちこちにあり、とにかく華やかだ。
近所で競い合うように派手な飾りつけをしている。



そういえば、去年の某クレジットカードの宣伝を思い出す。

「どう見ても隣より貧弱な飾り付けを気にするお父さん。
もっとすごい飾りをして隣より豪華にしたいけど
お金が無い。どうしよう???
・・・、が、しばらくして
その某クレジットカードを手に入れる。
早速お店に行ってほしかったあれやこれやをお買い物。
張り切って家の前庭をデコレーション。
電飾を光らせて、どうだ、勝っただろう!
と隣のご主人に向かって鼻高々のしぐさ」
つまり
「そのカードがあれば、もう隣に負けることなんて無い。
ぜひ、カードを作って思いっきりお金を使ってください」
というもの。

あまりに本当すぎて
笑いながらもちょっと怖い内容のコマーシャルがあったっけ。

このクリスマスデコレーション、
アートだし、かわいいし、楽しいし
見ているほうは楽しいが、
個人のおうちの場合
いったい電気代はいくらになるのかしら?
と心配になってしまう。

いやいや、そんなことを考えていてはクリスマスを楽しめない。
彼らには、電気代など問題ではない。

このクリスマスイルミネーションのために一年間
せっせと働くという人もいるくらいなのだから。

日本でよくニュースになりますよね。
個人のお宅のクリスマスデコレーション。
電飾の数が何万個とかって。
日本では ちょっと浮いているって感じかな?

ところが、
こちらでは、そういうお宅がずらっと並んでいる。
ほんとにきれい。

クリスマスのディスプレー(飾りつけ)を
専門に請合う業者まであるのにはびっくり。

飾りつけは本当ならお父さんの仕事なのだが・・・。
屋根の上にサンタクロースの電飾を乗せたりするのは
やっぱり専門の人にやってもらったほうがいいかも。
女子供がやれることには限界があるし。
(先日見たニュースによると
今年も飾りつけの最中に はしごから落ちて
亡くなった方がいるという。
「はしごを上り下りするときはしっかりつかまりましょう」
なんてことをニュースキャスターが言っていた)

お金さえ払えば、
デザインから飾りつけ、
そして、シーズンが終われば片づけまでしてくれる専門のサービスは
便利で合理的。

彼らにやってもらうとそれはそれはきれい。
お金の使い方にもよるのだろうが、彼らはプロだから。

そういう華やかな中に
一軒だけ飾り付けをしていない家があったりすると
「なーーんだあ。つまんない」
なんて思ってしまう。



この電飾、ぴかぴかと光らせるのにはわけがある。
一年でもっとも日照時間が短いこの時期
夜は長いし、寒くて不安になった昔の人々は、
光をともすことによって
再び太陽が元気になって
春を運んでくれるように祈ったのだという。

それが後にキリスト教と微妙に一緒になったらしい。

そんな話をしていると
うちの娘11歳が
「何故明かりをつけるのか?の子供バージョンを知りたい?」
という。
子供バージョンなんてあったかしら?
と思いながら
「教えてほしいなあ」
と、いうと
「サンタさんに自分の家の煙突が見えるようにするためだよ」
という。

なるほど、確かに子供バージョンだ。

アメリカの子供たちは
サンタクロースが大好き。
これも厳密に言うと
キリスト教とはちょっと違うんだけれど
クリスマスには欠かせないもののひとつだ。



というわけで、

毎年のことながら、今悩んでいる。

わが家のクリスマスのデコレーションをどうしよう?
隣近所はきらびやかだ。
きらきらぎらぎら美しい。
さて自分の家はどうする???
我が家の場合、
まだ、専門業者を頼むにはいたっていないので
それほど派手にするわけではない。
軒下に ライティングをするだけのこと。

きれいでもないし
アーティスティックというわけでもない。
でも、ないよりいいかなあ?

わくわくと楽しい季節のはずなのに
何かと悩みは尽きないのである。


まぐまぐ大賞2006にノミネート

  • 2006.12.10 Sunday
  • 03:21
先日、メルマガの読者の皆さんが選ぶ
まぐまぐ大賞2006に
この「アメリカ事情」を
滑り込みで推薦していただいた。

ぎりぎりのエントリーだったので
どうかなあ
と、思っていたら
10日発表ということだったのに、
早々と
めでたくエントリーされたという知らせが来た。

いよいよ、これから読者の皆さんの人気投票が始まる。

どきどき。楽しい

というわけで、
応援お願いします。

投票はここから↓
http://www.mag2.com/events/mag2year/2006/


日本時間の12月12日からスタートです。
アメリカ西海岸時間だと
12月11日の朝7時からということかな?

21日まで。


毎回こういうものに応募すると
選挙運動みたいになってしまうのですが
エントリーされたからには
がんばりたい。

よろしくお願いいたします。

あわただしい

  • 2006.12.05 Tuesday
  • 04:03
夏休みが終わり新学期が始まったなあと思っていたら
なんだかあっという間に12月になってしまった感じ。

アメリカでは
10月のハロウィーン(10月31日)から始まって
お祭りが毎月ある。

11月は サンクスギビング(第4週目の木曜日)


12月  クリスマス(25日)

と毎月月末に
行事が目白押しで
そのたびに 学校やオフィスは連休になる
(一部休まないところもあるけれど)。

彼らはこの時期をホリデーシーズンと呼ぶ。

休みが多いと
あっという間に時間が過ぎる。


特に、12月は、月初めから
街中が 浮き足立っている。


ここアメリカでは、
サンクスギビングが終わるとすぐに
どこもかしこもクリスマスになる。

クリスマスは、厳密に言うと、
キリスト教を信じる人たちのためのお祭りであるにもかかわらず
それ以外の人たちまで一緒になってお祭り騒ぎをするのは
日本でもアメリカでも同じ。



日本と大きく違うのは こちらでは 
宗教色が、かなり強いこと。

だから、アメリカではその呼び方にこだわっている。
キリスト教以外の宗教を信仰する人たちもいるので
クリスマスといわないで ホリデーといういいかたをする。

キリストを信じる人たちにとって
クリスマスはいうまでもなく重要で神聖なもので、
「与える」精神を発揮しなくてはいけない行事だ。

という理由から(だろうと思うのだが)、
あちこちからなんだかんだとドネーション(寄付)を
無心される季節でもある。



そして、
ほとんどの人たちが、
家族へのプレゼントはもちろんのこと
「お世話になっている人たちにプレゼントを用意しなくては・・・」
子供を持つ親たちは
「学校の先生に何かお礼を・・・」
と考えはじめる。

そんなわけで
みんながいっせいになんだかんだと買い物をし始める。
それを当て込んで
どのお店も いっせいにサンクスギビングの翌日(金曜日)に
大きなセールをする。
たぶんに物を売る人たちに
踊らされているとわかっていても
人々は買い物に走る。

まるで、国を挙げての一大イベントのよう。
日本で言えばやはりお正月かな?



これは、私にとって
かなりのカルチャーショックだった。
クリスマスという名前で
同じようなものをお祝いしていると思っていたからだろうか?
ついこの間まで、
なんとも言いようの無い違和感があった。


日本では、ちっとも宗教にこだわらず
プレゼントは、子供たちがもらうものと決まっていて、
それ以外は
若い恋人たちのロマンスのための小道具。
お世話になった人たちに感謝の気持ちを送るといえば
お歳暮というものがある。

ってなわけで、
クリスマスよりもお正月が
やっぱり日本人の心という気がする。




しかし、そういいながらも
不思議なことに
アメリカに暮らすこと11年ともなると、
だんだん巷のクリスマスムードを
無視できなくなっている自分に気づく。

日本と違いアメリカでは、
クリスマスプレゼントは子供だけがもらうものではない。

あーー、学校の先生やら
お世話になっているお友達になにかプレゼントを
用意しなくっちゃなあ。
買い物にいかなくちゃあ・・・。


さらに、
この季節は、あっちこっちで 
ホリデーパーティーが開かれる。
パーティーはどんなものでも
華やかで楽しいから 
これもまた人々がうきうきとする理由なのだが・・・。

女性は、
「クリスマスパーティーに呼ばれたから おしゃれしなくっちゃあ。
ドレスは???靴は???、アクセサリーは???」
とまたまた買い物に走ることになる。

などなど、
本当にあわただしい。

気がつけば いつもより混雑するデパートへと
車を走らせる自分。

まったく、気ぜわしいこのごろである。

呼び捨てはけしからん!!

  • 2006.12.02 Saturday
  • 04:21
何年前になるのだろう?
わが末娘を連れて 里帰りしたときのこと。
多分 8年ほど前のことになろうか?

アメリカからの初めての里帰りのときだった。

娘は 当時3歳。

1歳半から現地のデイケアで育った彼女は
外見はぽっちゃりした典型的な日本の女の子だが
6ヶ月のときに日本を後にしたきり
日本に一度も帰ったことがなく
中身は ばっちり現地人(アメリカン)で
まったく日本というものを理解できなかった。

そんな彼女を連れての里帰り中のある日、
「遊びにおいで」とお誘いを受け
いとこの家に遊びに行った。
いとこのMちゃんは ウチの娘より5歳年上の女の子。

私たちは 末娘が生まれてすぐにアメリカで生活することになったため
Mちゃんと娘は赤ちゃんのとき以来会ったこともなく
遊ぶのは もちろん初めてだった。

いとこのMちゃん、
最初は 歓迎モードだったのだが、
しばらくして
なんだか不機嫌に。

どうしたのだろう???



後でわかったのだが
幼稚園のちび(弱冠3歳)に
名前を呼び捨てにされて
気分を悪くしてしまったらしい。

なにしろ、アメリカでは
相手が年上だからといって「xxちゃん、xxお姉ちゃん」などと
呼ぶ習慣がない。

詳しくは 以前の記事「お名前は?」をご覧ください。
http://americajijo.jugem.jp/?eid=52

名前の呼び捨てが
とても失礼なことだとわかるはずもなく
いつものように普通に名前を呼んだだけと
本人はちっとも悪気はなかったのだが
呼ばれたほうとしては、
そんな習慣のことなどちっとも知らないのだから
むっとするのも うなずける。

以来、そのいとこには一度も会っていない。
お誘いがかかることがないのである。
どうやら ウチの娘は
その子に すっかり嫌われてしまったらしい。


あーあ!!

以下、反省の言葉・・・

それは、ひとえに親の不徳といたすところでございます。
小さい2人に何の罪もないのでございます。
なんといっても、
私、いたってのんきな母親で
そんなことが起こるなど思ってもおらず
教えてもいなかったのです。


が、それ以後、少しは注意をするようになり
日本への一時帰国の折には
その前に 一応の日本での心得など
トレーニングをする癖がつきました。



ちなみに、
わが娘、今では11歳になり
日本の小学校の体験入学も2回ほど経験し
現在、日本語の補習校にも通う身なので
XXちゃんとかXXさんと呼ぶこともできるようになってきている。

とはいえ、
やはり中身はアメリカ色がかなり濃いことはいなめない。

というわけで、
毎回 日本へ出かけるとなると
母は、はらはら、どきどき。
大変でございます。はい!



そして、呼び捨てといえば
もうひとつ同じようなエピソードがある。
お友達から聞いた話なのだが・・・。


ある日、アメリカにいる息子のところに
お父さんが やってくることになった。
お名前は、菊之輔(きくのすけ)さん。
なんとも古風で立派なお名前である。

お父様がやってくるというと
その息子さんの下宿先のお嬢さん(アメリカ人20代)が
「What is your father's name? お父さんの名前はなんていうの?」
と、聞くので 何も考えもせずに
「Kikunosuke」
と教えた。
すると、彼女、一生懸命に練習し始めた。
「Kikunosuke,kikunosuke,kikunosuke・・・」

日本語は彼らにとって難しいところにもってきて
「きくのすけ」とは、さらにあまりにもややこしい。
彼女、かなりしつこく反復練習を重ねたのだという。


さて、いよいよお父様が到着し
彼は 彼女に自分の父親を紹介、
"This is my father."
すると
彼女、お父様に向かって
満面の笑みを浮かべて
"Hi, nice to meet you, Kikunosuke!"
と歓迎のご挨拶。

すると
お父様、そのお嬢さんとにこにこと握手をしながら
日本語で
「きくのすけだとお!!」
と、ボソッと息子に向かってつぶやいたとか。

なにしろ そのお父様は、
従業員数600人という大きな会社の社長さんで、
子供時代をはるかに昔に終えており
自分の母親からも「きくさん」とさん付けで呼ばれているし、
その間何十年も
誰からも名前を呼び捨てにされることなどなかった。

彼としては、こんな小娘に呼び捨てにされる覚えなど無く
仕方なく顔は笑っていたが
心の中では「この無礼者!!」と腹を立てたしだいである。



「あの時の父親の顔は一生忘れられないねえ」
と、その友人(息子さんである)は笑いながら話してくれた。


みなさん、アメリカに来たときや
アメリカ育ちの子供たちに
お名前を呼び捨てにされることがあっても
どうか怒らないでください。
彼らに悪気はないのです。

という私も
日本人の若い子から
名前を呼び捨てにされたら
やっぱり怒るかもしれない。



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