ああ!アメリカ

  • 2006.11.18 Saturday
  • 06:27


あーー、腹が立つ。

待ちぼうけの半日。
時間切れで 再びアポイントメント(時間の約束)の取り直し。

丸々午前中がつぶれてしまった。
私の大事な時間を 返せーー!

待ち続けた4時間を無駄にしたくないために
ぎりぎりまで(さらに45分)待ったのに
それでも修理の人は現れず、
今日 一日が台無しだ!!

どちらかといえばボーーとしているので
湯気が立つほど腹を立てることなど少ない私だが
今日は久々に
怒っている!!

何が?って、
アメリカのいい加減なところに。



事の次第は・・・

数週間前 ディッシュウォッシャー(食器洗い機)のドアが
壊れたことに始まる。


アメリカに来た当初、
日本の食器洗い機と比べると大きすぎて使いこなせなかった
ディッシュウォッシャーだが
アメリカ生活12年、
今では使い方も自分なりに工夫して
いろんなものをぶち込んで
最近では、使わない日はないというほどの頻度で使っている。


ある日のこと、
いつものようにお皿を入れようと
ディッシュウォッシャーのドアを開けたら
その瞬間、バチンという大きな音がして
すごい勢いで、そのドアが
直角になるまで 一気に落ちた。

その日から
我が家のディッシュウォッシャーは
危険物になった。


そのときは、何が起きたのかぜんぜんわからなかったが、
それからというもの
あけるたびに ドアの重さが気になるようになった。

普通は あけた角度のまま ドアが止まってくれ
ドアの重さなど感じないのに・・・。

開けたとたんうっかりドアから手を離そうものなら
重たいドアが 垂直に下まで落下する。

が、このドアの場合、危険ではあるが
お皿を洗う機能に問題があるわけではないので
使い続けていた。

というか、壊れたことにも最初気づかず、
何度か怪我をしそうになりながら、
そういえば、あの時のバチンという大きな金属音は
ドアの部品が折れた音だったに違いない。
開けた時にドアを途中で止めておく働きをするばねが
切れてしまったのだと、しばらくして思い当たった。

アメリカの電気製品の常であるが
重量がありすぎる。
というか、それは並みの重さではない。

その重さで途中で止まるはずのものが 
下まで一気に落ちるのだから 危なくて仕方がない。
まともに当たってしまったら
あざどころの騒ぎではなく 骨折は免れない。

危なすぎる!!


毎日使っている自分の場合は、
ドアを開ける瞬間に しっかり支えるのを忘れないよう
十分注意する癖がついた。
まだらぼけの症状がでているとはいえ、
何度か痛い目にあうとすばやく学ぶものであるらしい。

が、先日、
娘が ドアを開けようとして
2度目のあざを作った。
娘に限らず 他の人は 確実に怪我をするだろう。

壊れた瞬間に 私が怪我をしなかったことや
その後も、今日まで怪我をしないでいられたのも
ただ 運がよかっただけともいえる。

お客さんの多い我が家である。
誰がいつ怪我をしてもおかしくない。

はやく修理しなくては
使いにくいし、危険だし・・・
と思いながらもぐずぐずしていた。

なぜか?

修理を頼むには、まず、英語でカスタマーサービスに
電話をかけなくてはならない。
そして、アポイントメント(修理の日時の約束)を取る。

さらに、その当日は、延々待たされる。
修理をしてくれる人の到着を何時間もまたなければならない。

頼む前からわかっているこういう煩雑な出来事は
考えただけで わずらわしい。

私も毎日何かと忙しい。
なかなかまとまった時間がとれない。

だから、放っておいたのだが、・・・。

こんなことで怪我などということになりたくない
と、ようやく重い腰を上げた。

電話して、アポイントが取れた。

案の定、
朝の8時から12時までの間に修理人が現れる
というなんとも長ーいアメリカ式の待ち時間。

しかし、文句を言っても始まらない。
我慢するしかない。
半日我慢すれば直るのだからと
心待ちにしていた。

その日は、おりしも金曜日。
娘の登校時間はその日に限って いつもより1時間遅い8時すぎ。
それでは、間に合わなくなるので
娘を、1時間も早く学校へと送っていく。

娘を学校に下ろすと家にとんぼ返りし、
いつ修理の人が来てもいいように 待機。

待ち続けること3時間。
11時になっても何の連絡も無い。

その頃から 
12時までに本当にくるのだろか?ちょっと怪しいなあ
と思い始めた。

そこで、問い合わせのときはここだと
教えてもらった番号に電話をかける。

答えは、
まだあと一人私の前に待っている人がいて
それを修理し終わってから、電話があるはずだから
確実な時刻はわからないが もうすぐでしょう
という。

まあ、12時までは待たなくてはしょうがないか?
と、また、待つことに。

が、12時を15分過ぎても
何の連絡も無い。

またしても催促の電話。
電話の応対をする人に罪は無いのかもしれないが
「よくも私の時間を無駄にしてくれたわね」
とつい文句を言うことに。

だってここで黙っていたら
我慢して当たり前と思われて
もっとほうっておかれることが目に見えているからだ。

答えは もう前の人が終わったはずだから
すぐにでも電話があるはずだからとのこと。

4時間以上も我慢して待っていたのを無駄にしたくないから
まあ、もう少し待つか?
と思いながらも
出かけなくてはならない時間が迫ってくる。

こんなことなら オフィスに出ればよかったなあ
と後悔しても後の祭り。

私も何かと忙しい。

結局1時少し前、これからそちらに向かうからと電話があった。
しかし、これからくるってことは
まだ待たなくてはならないと言うことを意味する。

どこにいるのか?
とたずねると
ニューポートビーチという。

20分で来れるかどうかという距離だ。
そこから修理が始まるとして
何時に終わるのだろうか?
どんなに早くても1時間30分以上はかかるに違いない。

考えた結果
もう待てないと判断。

今日の修理はキャンセルし
新たにアポイントメントを取り直すことに。

悔しいけれど
泣く泣くそれまで半日以上待機した時間を
まるまる無駄にしなくてはならなくなった。

頭から湯気が出だ。
なんていい加減なんだろう。
客をなめているのか?
ああ!!貴重な時間が・・・。




でも、こんなことアメリカでは日常茶飯事。
ああ、これがアメリカ生活なんだよね。
そういえば・・・。

紅葉

  • 2006.11.18 Saturday
  • 02:23

思い出の紅葉散り敷く井の頭 (Mitsuko)



大学生活一年目、秋も深まると町中のケヤキ並木が一面に色づいて
次々と葉を落とし 慣れない下宿生活が妙に寂しくなった。

が、それはただの寂しさではなくその中に希望が混じっていた。
怖いもの知らずだったあの頃。
なんて懐かしいのだろう。

この季節になると 
夕暮れの教室から見た真っ赤な夕焼けが
いつもよみがえってくる。

お名前は?

  • 2006.11.03 Friday
  • 02:43
アメリカで生活しはじめて
びっくりすることのひとつは、
誰もが気軽に「ファーストネームで呼び合う」こと。

日本で、お名前は?と聞かれた場合、
たいていの人が苗字を答える。

よっぽど親しくなって
「ところで、00さん、下のお名前はなんとおっしゃるのですか?」
となったときに、ようやくファーストネームを答えるのが普通だ。
だから、何十年もの知り合いでも
お互いにファーストネームを知らないということも普通にある。

幼稚園や小学生の友達同士とか
親戚のおばちゃんが甥っ子や姪っ子を呼ぶとか、
子供のときに幼馴染だったとかの場合でも、
「00ちゃん、00さん」とか「ちゃん」や「さん」を
つけるのが日本流。
それが、相手に対して失礼にならない方法だ。

名前の呼び捨ては親が子供の名前を呼ぶときくらいだろうか?


が、ここアメリカでは、
ファーストネームを呼び合うのが普通で
格式ばった関係でない限り 
お互いの苗字を呼び会うことはない。

英語で「00さん」は
Mr.00、 Mrs. 00、Ms.00、 Miss00
などであるが、
これらの敬称は、苗字にしか使わないので
下の名前に 「さん」や「ちゃん」がつくことは無い。

つまり、
知り合いや友人同士のみならず、
ほとんどの場合、
ファーストネームの呼び捨ては
当たり前だのクラッカー(古いなあ。年がばれる)だ。

呼び捨てにしているからといって
相手を馬鹿にしているとか軽く見ているとか
そんなことはまったくない。
反対に
相手の名前をきちっと呼ぶことがマナーであるらしい。


というわけで、
「Your neme?? (お名前は?)」と聞かれて
まず答えるのは、苗字(ラストネーム)ではなくて、
ファーストネーム。
一般的に初対面でも名前を聞かれたら
まず、ファーストネームを答えるのが普通だ。

まったく知り合いでもなんでもない人に「お名前は?」と
聞かれた場合も、それは、100%ファーストネームを意味する。

たとえば、デパートで買い物をしたときなど
レジで支払いが終わり
品物を受け取ろうとするときに
レジの女の子に、
「お名前は?」と聞かれた場合も然り。

私の場合、「Mitsuko」と答えるわけだ。

すると、品物を渡されるとき
「ありがとう、Mitsuko」と必ず名前入りで
店員さんの挨拶が返ってくる。
名前をきちんと呼ぶことが 
相手に対して失礼にならないという認識。
「Thank you!」だけでは 心がこもらないということらしい。


では、こちらで苗字を聞かれるのは、どんなときかといえば、
たとえば、何か問題がおきて
本人だという確認が必要なときくらいのものだ。

その場合も「Your last name???」と聞かれたら
初めて苗字を答えるのが アメリカの常識。

それ以外の「Your name???=名前」は
「苗字ではなく下の名前」を意味する。

車の調子が悪くて ディーラーに電話をするときなど
あせっているから
「Your name???=名前」と聞かれて
いきなり苗字を答えてしまい
その後で「Your last name???」と聞かれ
「ああ!またやってしまった!」と言い直す。
「I mean Mitsuko is my first name and the last name is T.」
「あのー、Misukoはファーストネームで苗字がTです」
という具合に。



この習慣、
アメリカに来た当初よりはずっとなじんでいるつもりだが、
本当のところ体の芯のほうでは、
まだまだ違和感が抜けない。
いつまでたってもなじめないことのひとつでもある。

日本にいる日本人の範疇からは
かなり外れているなあと自覚しているが
変なところでまだまだ日本人の私である。

もちろん例外もある。

相手が学校の先生の場合など、
生徒たちが 先生を呼ぶときには
「Mr./Mrs./Miss/Ms.00=00先生」と
尊敬をこめて呼ぶ。

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