いよいよ日本だ!

  • 2006.06.27 Tuesday
  • 06:56
といってもまだパッキングもしていない。

出発は明日の朝8時30分。

どんどん時間はたっていく。
のに、まだオフィスにいる。

風邪を引いてしまったらしく体調はいまいち。

そういえば、出かけるというのに
パスポートも確認していない。
どこに入れてあったかな?

そういえば、数日前に
恐ろしい夢を見た。

東京で友人たちと電車に乗っている。
どこかにでかけて帰るところらしい。

友人たちは三々五々電車を降りて岐路に着く。
アメリカに住んでいる私は 西も東もわからないし、
いくところもない。

最後に 一人取り残されて
途方にくれて 泣き出してしまう。

そこで、目が覚めた。
驚いたことに、本当に泣いていた。

日本で、本当にこんな目にあいそうで 怖くなった。

フィールドトリップと給食費

  • 2006.06.08 Thursday
  • 05:55
「久しぶりにアメリカらしいなあと感じたこと」がある。
それは、小学校5年生の娘の学校行事に関することだった。

日本と違い9月から新学期が始まるアメリカでは、
翌年の6月でその学年が終了するが
6月の今、アメリカは、この学年の最後の締めくくりの季節だ。

学年末ということで、6月になるとどの学年でも
机の上の勉強はそっちのけで、
体験学習的なお楽しみの行事が目白押しとなる。

そして、子供たちが大好きなのが、
フィールドトリップと呼ばれる学外へ出かけていくイベントだ。

そのフィールドトリップだが、
低学年では 半日遠足のようなものが多く、
高学年になると泊りがけの行事もでてくる。

先日、今年5年生のわが末娘のクラスの子供たちは、
近くの港町に停泊している帆船で
150年前のピルグリムになりきって
当時の苦難を体験するという
一泊校外授業(フィールドトリップ)に出かけた。

初めての泊りがけの学校行事なので
出かける前から大はしゃぎの娘だった。

「昔の人になりきって 一晩中船の見張りをする」
とか
「食べ物は昔の人が食べていたようなスープとおかゆだけなのだ」
とか
「私はギャレー(台所の料理人)に入りたいの」
「水兵にはなりたくないなあ」
と、行く前から彼女はかなり興奮していて楽しそうだった。





その行事にかかる費用は100ドル弱。
参加する児童が個人で負担する。

出かける少し前に
「何人くらいが参加するの?」
と娘に聞くと 
「30名くらい」
と答える。

彼女の学年は、3クラスあり、100名近くいるので
30人ということは 学年がまとまっていくのではなく、
どうやらクラスごとの単位で出かけるらしい。

「じゃあ、Nのクラスメート全員なの?」
と聞いてみると、
「行かない子もいるよ」
というので、驚く。
「なぜ行かない子がいるの?」
「参加費を払えない子は 行かないんだよ」
という。
「そうかあ。Nはそのお金が払えて行けるからよかったね」
「うん、お母さん、払ってくれてありがとう」
と、娘。

それにしても、
学校行事であっても全員が参加というわけにはいかないとは?
個人負担のいくらかが払えないと
容赦ないわけかあ。

クラス中がその話で盛り上がっているだろうに
参加できない子がいるなんて かわいそうに。
クラスの数人をおいて 社会見学なんて 日本で あるだろうか?
ないだろうなあ。

なんとも、アメリカらしいなあ。

と、久しぶりに変に感心してしまった。
日本とあまりにも違う気がして・・・。

学校でやることを保護者の負担でまかなうといえば、
少し前の日本からのニュースにこんなものがあった。

最近の日本では 給食費を故意に払わない親がいる。
学校でやることだから払わないと平然としているという。
未払いであっても依然として子供には、給食が与えられる。
子供が困るわけでもないので 未払いが増えていき
その負担は、市町村にかかっている。

払わないからとその子供に何も食べさせないわけにはいかない。
日本人独特の 慈悲の心というのか道義なのだろうが、
この現象には、なんとも納得いかない気がする。

聞けば、支払えない親が貧しいというわけでもないらしい。
もっと高い携帯電話の使用料は払えるいうのだからあきれる。

そんな未払いのままの親を許すなんて。
このアメリカでは ありえないのではないだろうか。

アメリカの学校には給食がないので
同じ状況がおきることは無いが・・・。

では、給食の無いアメリカでは、学校のお昼ご飯をどうするか?

アメリカの場合、
子供のランチは、家から持って行くか
学校で買う(一食分300円くらい)かのどちらかだ。
もって行くとしても、買うとしても、
子供のランチは 親が用意しなければならない。

日本のようにランチ代を払わなくても
子供がランチを食べられるなどということはありえない。

ちなみに、ひどく貧しい家庭にはランチチケットと呼ばれる食券の
補助の制度があり そういう家の子供が学校で飢えることはない。

それは、収入がほとんど無い家庭の場合で 
学校がある日はいいとしても
それ以外の日、それ以外の食事はどうなっているだろう?
聞いたところによると、フードチケットというものが
配布されるようだ。

しかし、ランチチケットやフードチケットをもらうためには
審査があるので 誰もがそれをもらえるわけではない。

さて、話を戻そう。
フィールドトリップなどというような学校のイベントは
基本的に全員参加が前提であり、
10000円ほどの自己負担が払えない児童を
連れて行かないというのは 
日本人の私からするとかわいそうな気がする。

しかし、その話をする娘は
特別なことだと思っていない様子。
「払えない子は 参加できない」
とけろっとしている。
そんなことは日常茶飯事の出来事のようだ。

ところで、
日本では、修学旅行代が出せないからと
行かない子がいるのだろうか?

いまどき、お金が払えないからと行かないという話は
めったに聞かない。

それにしても、
日本の修学旅行にかかる費用は 
10000円をはるかに超えているだろうから
同じ行事をアメリカでやったら
不参加児童が続出すると思われる。

厳しい!

しかし、それがアメリカ社会なのかもしれない。

アメリカ社会には個人の自由と平等が基本にあるが
実際には、何でもかんでも人と同じというわけではない。

個人が果たすべき義務を守って初めて平等になれる社会なのだ。

給食費や参加費など払うべきものを払うことで
人と同じものが与えられる。

つまり、
守るべきものを守った上で(=払うべきものを払い)
与えられている権利を主張することができる。

反対に言えば、法を守らないものは権利を主張することもできない。

そのあたりが日本との違うのかもしれないと
今回、改めて思った。

誘拐事件

  • 2006.06.03 Saturday
  • 01:40


朝、テレビをつけると
ロスの地方局現地ニュースで、
「アーバインで 誘拐未遂事件があった」
というアナウンサーの声。

アーバイン(Irvine)???

わがオフィスはそのアーバインにある。
我が家から20キロくらいしか離れていない近くの町である。

そこでの事件となれば、これは由々しき事態である。

いつもは、
朝おきてからしばらくは現地ニュースを見て
6時半から始まる日本語ニュースに切り替えるのだが、
今朝は そのままそのチャンネルを見続ける。


事の次第は、・・・

昨日、子犬を連れ覆面をして長袖を着た180センチくらいの男が
12歳の女の子に、犬を見せてあげると声をかけ
腕をつかんで車に引きずり込もうとしたという。

女の子は、つかまれた腕を振り切り
何とかその男から逃げ、家まで走って帰ったということで
無事だったらしいが、
類似した未遂事件が何度か起こっている
とアナウンサー。


それにしても、安全な町として名高いアーバインで
誘拐未遂事件とは?


いくらのんきな私でも、ぞっとする。

日本でも、子供が犯罪に巻き込まれる事件が増えているが、
アメリカの場合、この手の犯罪発生率は 日本の比ではない。
悲しいことに子供の誘拐は日常茶飯事だ。

だから、アメリカでは 子供を守るために
毎日の学校への行き帰りは、親の送り迎えが常識となっている。

子供を監視の目のないところに放っておくことは
児童虐待=犯罪となる。


というわけで、
アメリカには、11歳以下のかぎっ子は 存在しない。


わが娘も例外ではない。
学校が2時半に終わったあとは
彼女は、学校内のデイケア(学童保育)に直行する。


ところが、今年、11歳になったのを理由に、
しきりに友達と一緒に
家まで歩いて帰りたいと訴えはじめ、
この間は とうとう近所の友達2人とともに
歩いて帰ってきた。

我が家は、丘陵地帯にある。
周りには、アップダウンがあり 学校からかなりの距離がある。

いつも送り迎えは車だ。

車に乗ってしまえば5分ほどの距離だが
歩くとなると30分以上はかかる。

歩くことなどめったにない生活で
いつもはほんの少しの距離を歩くのさえ嫌がる彼女だが
友達とおしゃべりしながら帰ってくるのはまた別物らしい。

どうやら、デイケアが面白くないというのも
歩きたい理由のひとつのようなのだが、
いまいち真相はわからない。

われながら いつものごとくのんきだが
わかったところでどうしようもないので
それ以上、追求しないことにしている。

その日、私は どきどきしながら家で彼女たちの帰りを待った。

授業の終了は 2時半。
3時を少し過ぎたとき、
私は腰を上げた。

いつもの道をたどっていけば
すぐに、どこかですれ違うはず。
もしすれ違わなければ、すぐに警察に連絡をしなくては・・・。

と、覚悟を決め 車に乗った。

家から出て、100メートルも走らないうちに
3人の子供たちが 元気に走っているのが見えて
ほっと胸をなでおろした。

それに味を占めた娘は その後も
「また、家まで歩きたい」を繰り返している。

歩いたほうが健康的だし
帰ったときに家にいられる日があれば
もう一度くらい彼女たちの冒険を許してやろうかと
思っていた矢先の今日のニュースだった。

やっぱり安全とはいえ、ここはアメリカ、危ないことこの上ない。
そんなリスクを背負ってまで
彼女たちの冒険を許すわけにはいかない。


なんといっても、安全が第一

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