「千利休とその妻たち 」 三浦綾子著

  • 2016.11.11 Friday
  • 15:23
千利休とその妻たち 三浦綾子著

なになに?
「利休とその妻<たち>」?
利休に何人も奥さんがいたの?
と、
その題名に惹かれて 読み始めた。

利休といえば 界の豪商、茶を点てて秀吉に使え、茶道具に値をつけ。。。
しかし、その奥さんがどんな人だったかなど 全く知らない。

「高いものが良いものだ」という日本人特有の価値感の基礎を作ったのが
千利休だという説があると 何年か前の勉強会で 学んだが。。。

読み始た時、主人公 千宗易(後の利休)は 今年(2016年)の大河ドラマ 真田丸に出て来た利休
=桂文枝(三枝)師匠が浮かんで来て 困惑気味。

というのも、物語の中の宗易は ずいぶん若く28歳。
茶の道を極めるため 彼が 能を習いに行くところから始まる。

そこで おりきという女性と運命の出会いをする。

能を習い、座禅を組み。。。
如何に茶の道を極めるかの毎日。
「詫び、寂び」とは?

どうやって宗易が その道の達人となり 信長、秀吉に取り立てられていくか?
客をもてなす茶の心とは?

読みながら茶道を学び、疑似体験するような気になる。

しばらくして 宗易と桂文枝師匠がダブることはなくなり ホッとする。

宗易には美人の妻 稲がいるのだが 二人の価値観は違いすぎている。
稲は、武士の妾腹の娘、茶人としての宗易を尊敬するどころか蔑んでいる。

物語は 下克上の武士社会と界の商人たちの世界の人間関係を
複雑に絡み合わせながら進んでいく。
慌ただしい世情にありながら常に茶道に精進する宗易がなんとも凛々しく。。。
一方、おりきとの恋は切なく。。。

後半は、秀吉の寵愛を受けて 絶頂期を迎えるが
三浦綾子の利休は 茶人として精進を忘れない清い利休を描いていく。

彼をサポートするおりきがそこにいる。
妻お稲 病死の後 おりきと宗易は夫婦になる。

そして、非業の死。
彼は、最後まで茶人としての一生を全うするが、その覚悟を支えたのは。。。

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三浦綾子の作品を初めて読んだかもしれない。
もしかしたら、なにか読んだことがあるかもしれないが
多分宗教色が強すぎて最後まで読んでいないかもしれない。

これは、文句なし面白かった。
素人に茶道の入り口を垣間見せてくれる気がする。
茶道と日本文化について 考えさせられる作品。

お勧めです。

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