懸賞金1億円は誰の手に?
- 2013.02.16 Saturday
- 17:52
燃えたキャビンの中の死体は、クリストファー・ドーナーだと
確認された。決め手となったのは 歯型。
(テレビドラマCSIみたいに検死されたんだろうか?)
最初はもしかしたら火の勢いが強すぎて
歯形の照会が難しいかも しれない。
その場合はDNA鑑定が必要と報道されていたが、
そこまでの損傷は免れたということか?
それにしてもあの火事 ドーナーが火をつけたのかと思ったら
警官隊が キャビンの壁を突破しようとしたときの道具の
ガスに引火して火事が起こったという。
その後、警官たちは キャビンを包囲して 燃えるのを
ただ見守っていたように見える。
消火活動をするでもなくただ燃えるにまかせていた。
普通なら消火活動をすると思うのに。
ドーナーは見殺しにされたのだろうか?
今日のラジオのニュースでも こんなことを言っていた。
「なぜ 警官隊は、あんなにあせって壁を打ち破ったのだろう。
その結果 火事になり ドーナーは 中で 死体となって
発見された。逃げ道のないドーナーを時間をかけて説得する
という方法もあったのではないか?と今回の方法を
疑問視する向きもあるようだが、気長に説得という方法を
用いた場合、日が暮れて暗闇にまぎれて ドーナーが
キャビンを逃げ出すのを恐れたのだろう。それは大いに
可能性として考えられる。彼を逃がしたくないとあまりにも強く
思ったがために、強攻策を取ったのかもしれない」
と。
ふーーん、そうなんだあ。
彼と撃ち合った警官が2人も殺されているから
それ以上の犠牲者を出さないためには 見殺しもあり?
なんだか判然としない。
機動隊がキャビンを取り囲んで 火事が発生した後、
中から銃声が一発聞こえたということだったけれど
それは、ドーナーがもう助からないと自殺を図ったか
何かに向かって発砲したのか?
いったい何が起こったのだろう?
彼の死因はまだ公になっていない。
そして、次の問題は、彼の首にかかった1ミリオンの報奨金だ。
キャビンが火事になり、ドーナーの死亡が だんだんに
信じられる状態となったとき、まだ 本人であるかどうかの
確認がされていないというのに メディアは すでに報奨金の
行方を心配していた。
なんとも文字通り現金な国民性である。
車を奪われたハウスクリーニングの2人と
ピックアップトラックを奪われた男性は
911で情報を提供したということで 報奨金を
もらえるに違いないとかなんとか。
犯人は火事で焼け死んだのに、逮捕に繋がる情報を
提供したといえるのだろうか?
それにしても いろいろ疑問が残る事件である。
ドーナーは あんなに追い詰められていたのに
車を盗むに当たっても 一般人を傷つけることなく
やさしさの片鱗を覗かせた。
マニフェストの病的ともいえるしつこさを考えるとき
なんとも相反する彼の一面。
彼はあながち狂気の殺人鬼ともいえないのではないか?
などと思えてくる。
犯人死亡では、真実は 分らないままで終わってしまう。
なんとも残念だ。
それから、あの間違って撃たれた新聞配達のおばさんについて
退院するやいなや 弁護士が 訴訟を起こす姿勢を
見せている。
彼女たちは、事件に巻き込まれた正真正銘の被害者だ。
その痛みは計り知れないに違いない。
本人は、何も悪いことをしていないのに 撃たれて
大怪我をしたのだから もちろんそれなりの金額は
取れるに違いない。それを見込んでのことと思うが
「アメリカでは 弁護士は事件を追いかける」って
よく言うけど
「まさにアメリカだなあ」
事件の最中にLAPDが約束した「ドーナーが出てきたら
その異議申し立てを もう一度 審査する」という公約は
守られるのだろうか?
それとも 埋もれたままで終わってしまうのだろうか?
すっきりしないまま人々は この事件を忘れていくのだろうか?
まだまだいろんなことが解決とは程遠いところにあるような・・・。