JFNOCというのは、
オレンジカウンティーの日本人ネットワーク作りの会だ。
私はこの会を勝手に手弁当の会と呼んでいる。
「OC(オレンジカウンティー)に住んでいる日本人同士
お互いに出会おう、知り合おう。そして 助け合おう」
と、手弁当で活動しているので
「Japanese Friendship Network in Orange County」という
正式な長い名前があるけれど
私にとってこの会は 手弁当の会。
その10回目の交流会が 今日だった。
今回は久しぶりのポトラック形式の会だった。
ポトラックとは?
参加者がそれぞれに 食べ物を持ち寄ること。
11時を過ぎた頃、それぞれの自慢料理が
会場に並び 和やかな雰囲気で 会が始まる。
食事が終わる頃、グループ紹介が始まる。
OCで活躍している人、日系企業、グループの
何組かが そこで 紹介のチャンスをもらえる。
今回は OCにある富士通の関連会社で開発中の
手のひら認証装置のデモンストレーションと紹介から始まった。
手のひらの静脈をスキャンして 個人の認識をするという
最新技術を見せてもらった。
指紋を使った認証は すでにいろんなところで使われているけど
盗まれやすいんですって。
そういえば スパイ映画では 犯人も、スパイも政府の諜報機関の
エージェントも 簡単に人の指紋をコピーしてしまうよね。
あれはうそじゃなかったんだね。
でも 手のひらの静脈は 盗むことができないんですって。
指紋なら 極端な話 指を切って持ってくれば それが本人と
離れてしまっていても 認証されてしまうので まんまと犯人は
鍵を開けられるんですって。
でも、静脈の場合は わかりきっていることだけれど
生きている状態でなければ 認証できず 本人がそこに
いないと鍵を開けられないんですって。
日本の技術、すごいね。
最近、大手電気メーカー数社の独自に開発した技術が
人材とともに 海外に流出しているとニュースなどで聞いて
「もったいないなあ。日本の財産なのに」
と心配していたので 今日は うれしかった。
やっぱり、すごいじゃない。日本は。
元気がなくなってしまっているところも部分的に
あるかもしれないけれど 日本は まだまだ 世界に
誇れるものを持っているのね。
そして、UCIの日立ケミカルセンターのM博士による
ノーベル医学賞を受賞したIPS細胞の可能性についての解説。
M博士は、医学者の立場から 私のような素人にも分るように
噛み砕いてくれて さらにユーモアを交えながらの見事な
説明をしてくれた。
ちんぷんかんぷんだったIPS細胞のこれからの可能性が
ほんのちょっと 分ったかも。
そして、
元小学校長SさんがUCIの学生たちと共同開発中の
Ipadで使える英語教材についてのお話。
語学は 言葉や文法ではなく 文化。それをどうやって日本の
小学生が楽しみながら使えるようなものに作り上げているか?
という貴重なお話。
さすが元校長先生、ただアメリカにお孫さんたちの世話をしに
来ているわけじゃない。このすごいお土産を持って 来年2月に
帰国予定だという。
OCのコーラスグループの紹介も。
来年、オーケストラと一緒に歌う予定なんですって。
歌の好きな方、集まれ!!という募集の呼びかけだった。
もう少し余裕ができたら 歌もいいかもしれないなあ。
最近そういえば歌を歌ってないなあ。
ストレス発散になるし ボケ防止にもなっていいかもね。
その後は 参加者の自己紹介。
本当にいろんな人がいる。
大先輩たちの自己紹介は 圧巻だ。
初めてお会いする方がどんな方なのかが 分るので
これは貴重な体験だ。
でもね。日本で生まれ「でしゃばるな」といわれて
育ったからだと思うのだが、どうもこの自己紹介というやつ
いつまで経っても苦手なのね。
いつかは、克服しなくちゃね。
今回の参加者は 50人を越えた。
大盛況だった。
OCの日本人のパワーを 感じた一日だった。
参加してくださった皆さん、楽しんでいただけましたか?