竹の春

  • 2017.09.01 Friday
  • 21:37

描きたいことは何か?
フォーカスしよう。
次に、五七五にまとめよう。
もし、字あまりになってしまったときには、違う言い方ができないか?
違う言葉に置き換えられないか?
考えられるすべてを試そう。
推敲してできる限り調整しよう。
これが一番と思う十七音に行き着くまで。(高木美津子)



季語=竹の春 秋

ちと褪せた黄色帽子や竹の春 


(高木みつこ)

ピカピカの一年生が 学校に慣れて 黄色帽子がちょっとよれてくるのが9月ごろ。

たくましくなって行く新入生と9月に生き生きと葉を茂らせる竹をシンクロさせ、

それに反して くたびれてくる黄色帽子の対比を詠んでみた。
 

薄暑かな

  • 2017.06.02 Friday
  • 22:17
俳句を作る時、感動を映像にして表す。
匂いや音が聞こえてくるような絵を描いてみよう。
五七五の限られた字数の中で描く絵。
どこにフォーカスするのか?
何を描きたいのか?
何を中心に置くのか?
ぼやけた絵にならないようしっかりと考えて・・・。
想いは言葉で表すのでなく、俳句という絵の中に描き込もう。

書き上げたら、推敲の時間。何か物足りない?
それで 思いは伝わるのか?
じっくり考える。
絵の中に置いてあるものを変えてみたり(表現を変えてみる)、
少し位置をずらしたり(言葉の順序を入れ替える)、・・・
これでいいと思える表現に行き着くまで。。。
(高木美津子)



サラダからパクチーかほる薄暑かな


季語 薄暑=夏



年守る

  • 2016.12.02 Friday
  • 07:39
老母(はは)のそば昔話と年守る 
高木美津子


季語=年守る 冬 

大晦日の夜、一家揃って除夜の鐘を聞いて明かしたり、
また一人で去りゆく一年をしみじみ回想しながら夜を徹したりすることをいう。
そこに年を守るという感じがある。


今はじめる人のための俳句歳時記 新版
角川学芸出版より



楽しく気負わず俳句入門 <擬人化はさける> 
辻桃子

擬人化すると、ちょっと上手な句ができたような気になるものだが、
初心のうちはできるだけ、擬人化をさけて句作りをしてゆくように心がけたい。
加藤楸邨は「俳句はもののいえない文学」と言ったが、私は「俳句はものをいわない文学」だと思っている。

NHK俳句テキスト 二〇一六年十月号より___



俳句の基礎は「絵を描く」ように詠むことだ、と私の師も言っていた。
初心に立ち返って写生しなくちゃいけない。


屋久島の朝

  • 2016.06.16 Thursday
  • 05:29

夏日受け海きらめくや屋久の朝

(高木美津子) 季語 夏

亡父の愛した島 屋久島に久しぶりに行った。
この美しい島、いつまでもこのままでいて欲しい。






<俳句の名手になりたいが?>

以下__「 今はじめる人のための俳句歳時記」角川学芸出版編より

書店にはあまたの入門書が並んでいる。
それらを丹念に読めば名手になれるはずだが、
うならないのが俳句のむずかしいところ。

とにかく物怖じせず、自分の喜怒哀楽、あるいは自然、 風土を詠ってみることだ。

さらに大切なのは、一句が出来上がったら、
そのままにしておかず、 批評家の目を持って自分の俳句を見ること。
独りよがりになっていないか、季語はいいか、 余計な言葉を用いていないかなど、
いわゆる推敲を徹底して行うことである。_______

なんたって推敲は必須。 何度も見直して句の完成度を上げましょう。(高木美津子)

春炬燵(はるごたつ)

  • 2016.03.05 Saturday
  • 06:05
カリッポリかりんとう噛む春炬燵 (高木美津子) 
 
 季語 春炬燵=三月(春)

 
 春といっても3月はまだちょっと寒い日もある。 
 
そんなとき ぬくぬくとこたつに入って  甘くて 
 
カリカリしたかりんとうを食べる。 なんだかほっこり暖かい。
 
   
 <日常の驚きが、読み手に感動を与える>
     __「知識ゼロからの俳句入門 」金子兜太著より  
毎日通る道でも、観察を深めればちょっとしたことに驚くことができます。  
 
昨日まで雑草が生えていたところに今日は花が咲いているなど、
 
 毎日見ているからこその発見があります。   
同じように、日頃使っている道具や一緒に暮らしている人、 
 
動物からも、驚きを見つけることができます。
 
日々の暮らしのちょっとした驚きや発見は、
 
 多くの人が共有できる気持ちです。  
 
ぜひ句に詠み、人に伝えてみてください。 
 
 〜〜〜〜 
 日常のちょっとした感動が俳句になる。
 
 難しく考えずに自分なりの感動を句に詠みこもう。
 
 
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古暦

  • 2015.12.06 Sunday
  • 16:27
 今日は土曜日、125日だ。

もう、日にちも変わろうという時刻。

12月も最初の週が終わる。

毎年思うけれど 11月の終わりのサンクスギビングホリデーのころから

年末、お正月は あっという間に過ぎてゆく。

この時期、お休みが集中しているから

なんか普段忙しく働いている人たちは うれしそう。

クリスマスの前後から11日まで 長期の休みを取る人が多い。

学校は 冬休みになるし。

だから、ホリデーシーズンなんだろうなあ。

このころからクリスマスソングが 

ひっきりなしにラジオから流れ始める。

 

楽しいなあ。うれしいなあ。

と、うきうきのんきにしていたいけど

主婦はそうはいかない。

 

クリスマスギフトを用意しなくちゃ。 

もう、友人から クリスマスカードが届いた。

早いなあ。

月ごとのカレンダーは いつの間にか 最後の一枚になっている。

なんだかせわしないことこの上ない。

別に せわしなくしなくてもいいんだけどね。

でも、なんだかせわしなくなってしまうんだよね。

 

日々つづるメモで真黒(まくろ)き古暦(高木美津子)

季語=古暦 冬 12月の季語


秋すだれ

  • 2015.09.06 Sunday
  • 06:42
 <モノに託して詠む>

 
俳句は「モノに託して詠む」のが基本です。
どこに何があるかということを述べるだけで、
たくさんの想像を広げる句になるのです。

__「これから始める俳句」神野紗希著より




モノを的確に表現できれば、そこから無限の世界が広がっていく。

「五七五では短すぎて何も表現できない」と消極的に考えるのではなく

「五七五の世界は無限だ。十七音しかないから余白は宇宙にまで

拡大して行くことができる」と考えるほうが 創造的だ。

想像の翼をどこまでのばせるか?が、俳句の面白さだ。


 

揺れている秘密の夢や秋すだれ (美津子)

 季語 秋すだれ=九月(秋)


季節はずれになった簾がわびしげに揺れている。

その向こう側に誰かの秘密が隠れているような・・・。


秋簾(すだれ)=

日差しが強く暑い日々には、影を作って涼を呼び込んでくれた簾(すだれ)も

秋になるとそろそろ役目を終える。きちんと手入れをして納屋にしまう家もあれば

いつまでもわびしげにかけてある家もある。

(現代歳時記より)



連想法で句を作ってみよう

  • 2015.08.11 Tuesday
  • 15:23
  

 先日NHKの俳句番組を見ていたら 

俳句を作るときに 連想法を使って作句する

というのをやっていた。

そのときの季語やテーマ、あるいは、課題から 

イマジネーションを広げて それを使って 

思いがけないまとめ方でひとつの句を作って行くという。

 

たとえば、「中元」、これは8月の季語だ。

中元とは、陰暦715日のこと。中国の祭日であったものが、

日本に入ってお盆の行事と一緒になった。

その結果、お盆に近親者の先祖の霊に供物を贈ることや、

贈答の風習になっている。

(現代歳時記 成星社出版 参照)



「中元」から 連想してみると・・・

中元→お盆→帰郷→田舎→川遊び→子供→元気→汗 

など。

 

連想はなるべくそのものから離れて行ったほうがいいのだという。

そして、その連想の中から生まれた言葉から 

イメージを膨らませて一句にする。


出来上がったのが・・・↓

 

水清き川で遊びし盆見舞

 

注)盆見舞は 中元の言い換え

 

お盆の時期に子供連れで帰省したなあ。

子供のころは、大井川の上流へ行って川遊びなどしたなあ。

上流は水も澄んでいて 涼しくて 楽しかった。

そんな思い出の情景が この句になった。


たとえば、こんな風に連想法を使う。

ここで気をつけたいのは 連想する言葉に季語を含めないこと。

句を組み立てるときに 歳時記で チェックするのを忘れないこと。

 

連想は無限に広がって行くので 

意外な言葉の組み合わせが見つかって

よい句が出来上がる。

 

この連想法は 短歌を詠むとき
川柳を詠むときにも 使える。
ぜひ、お試しあれ!



グラスの向こうに

  • 2015.06.02 Tuesday
  • 01:51
気がつくと 夕焼けが あまりにも美しく・・・

見慣れた景色なのに、
光のさし具合が 絶妙で
どちらかといえば南カリフォルニアにしては
雲り勝ちの一日の終わり。
曇の向こうの夕焼けが
すばらしくきれいだった。


白ワイングラスに透ける夏の夕(美津子)





 


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さくら散る

  • 2015.03.02 Monday
  • 15:46
3月、桜の季節にはまだ少し早いが・・・


歌を詠む友の面かげさくら散る (美津子)




私にとっての俳句作りは、五七五で宇宙を創造すること。
十七文字に人生を詰め込む。

作っているときの充実感がなんともいえない。
真正面から自分に向き合う時間でもある。

いつものほほんとしている私が、
その瞬間だけは背筋を伸ばし、きりっとする。



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